お茶でほっと一息。そんなゆるーい支援の形、これって支援なの?
たねとしずくの活動の派手めな部分は「たねとしずくライブラリ―」かなと思います。週3日間、こども達がやってきて、おもいおもいに過ごせる場。建物があるし、報告もしやすく、みなさんにも理解していただきやすいと思います。
うちのもうひとつの大事な柱として「訪問型支援」があります。一時期困難な状況にあるご家庭(主にひとり親家庭)を訪問し、家事を手伝ったり、こどもと過ごす時間をもっています。今年度は、10家庭以上のご家庭を訪問しています。(活動資金は助成金で賄っていますので、利用は無料です)
その「訪問型支援」のひとつに「ティータイム訪問」というものがあります。
ある女性が家事の訪問支援が終わるときに「もう来ないのですか、まだ不安で」とおっしゃったことがきっかけで始まりました。ひとりでこどもを育てることの不安や困難を乗り越えることの大変さは、こどもがひとり立ちするまで長く続くのだと思います。私たちとの関係が少しでもその不安を取り除けるのであれば嬉しい。その親子と関係をゆるく維持できるように「ティータイム訪問」をしています。
そのご家庭を訪問するときには、ティーパックを持参して、それを淹れていただくようにしています。珍しいフレーバーのお茶やかわいいパッケージのもの数種類を持っていき、選んでもらうのです。小さな、小さな遊びですが、とっても楽しいと思うのです。
先日は、私も長くお付き合いのあるシングルマザーさんを訪問しました。「そういえば、去年も同じ時期に訪問したよね」という話になりました。
フードパントリー(月1回開催している無料の食料提要)でお会いすることもあるのですが、立ち話なのでゆっくりお話しするは久しぶりでした。お茶を飲みながら、こども達が1年でどんな風に変わったか、最近、何を楽しみにしているのかなどをおしゃべりしました。お話が上手な人なので、私は終始笑いっぱなし。その方が体調を崩されていたので、気になっていたこともあり、ご訪問したのですが、元気な顔を見れて私も本当に元気をいただきました。
「ティータイム訪問」はうちの団体の「訪問型支援」の一つの事業ですが、「支援」という言葉がもっとも似合わない活動の一つです。実際に何の効果があるのかは言葉にしにいくものです。でも、お誘いすると希望する方がやはりいて、必要とされていると感じるものです。今月は、ほかに数組の家庭を「ティータイム訪問」します。年末だし「ご挨拶」という気持ちで会ってこようと思っています。
こんな小さな活動ですが、ゆるく長く続けられたらと思っています。(すずめ)