4年生 Let’s Try2 Unit5 「持ってるといいな」が楽しい
最近、もうすぐ4歳になる孫娘が英語の習い事を始めました。まだ早いんじゃないの?なんて上から目線で見守っていましたが、毎週めきめきと発音が上手になっていく様子を見聞きし、「英語は耳だな」って確信しました。ALPHABETが読めなくったって、正しい単語じゃなくったっていいんですよね。聞こえてくるように真似っこして言っているだけ。でも、それがだんだん正しい発音に近づいていっちゃうわけですから、子供って凄い。穢れなく素直に見聞きできる幼児のようにはいきませんが、変に気負わず、聞こえてくることを素直に楽しみながら英語は学ばなくちゃなって、孫娘から学んだグランマでした。
I have a pen.
私たちの時代の英語学習は、ここから始まったといっても過言ではありません。「ペンを持っています」を、繰り返し繰り返し先生の後に続いて言ってましたね(笑)。
このUintでは、「持ち物を尋ねたり、答えたりする表現に慣れ親しむこと」がめあてとなっています。そこで、身近な素材の文房具を使ったいろいろな活動が紹介されていますが、一つ自分として「?」と感じることがありまして、ここに関しましてはオリジナルな活動を取り入れてみました。
Do you have a ~? ~を持っていますか?
このフレーズを使うsituationを考えた時、
①単純に持ち物の有無を確認する時
②持っているとしたら、その先に何か期待することがある時
が考えられます。
当然、②の場面の方が、活動としてワクワクするのは当たり前ですよね。
って考えた時、文房具の名前を知って、数えて、聞き合ってとか、誰の持ち物なのかなって考えたり、自分が友達のために考えた文房具セットを紹介したりする活動だけでは物足りない?気がしました。Do you have a ~?と聞いた後の返事次第で、事態が変わっていく(少々大袈裟ですが)ドキドキする活動も必要なのではないかと。
1 おつかいゲーム「おいしいカレーライスを作ろう」
❶材料な名前を覚えよう
まず、カレーの材料の言い方をフラッシュカードで練習します。
ちなみに、フラッシュカードはPowerPointで作るとモニター画面でも紙面印刷でも簡単に使えて便利です。(資料は最後にまとめて紹介します)
おつかいゲームなので、肉、野菜、ルー、調味料、それぞれ複数準備します。
4年生のこの時期は、あまり簡単すぎる単語ばかりではつまらないので、「へぇ、こう言うんだ」と好奇心をくすぐる単語を散りばめることも効果的です。今回は、ルーの言い方にチャレンジすることにしてみました。
オリジナル教材の場合、イラスト等の準備に頭を悩ませることが多いのですが、私の場合、下手くそですが自作のイラストカード作りが好きなので、こんなものでよかったらぜひお使いいただけると嬉しいです(最後に紹介させていただきます)。
PowerPointで資料を作っているので、そのまま画面でも使えますし、ページ集約印刷にすれば、子供への配布印刷も簡単です。タブレットでのやり取りができれば一番いいのですが…私の技能面でちょっと難しかったです…。
❷〇〇に作ってあげたいカレー
〇〇については、学級の実態に応じて決めていくといいです。なんとなく学級がいい雰囲気の場合は、隣の友達がベストです。なぜなら、「What kind of curry do you like?」と情報集めのかかわりをもつことができるからです。
(1)お隣の友達の好みに合ったカレー作りの準備
「Do you like beef?」 「yes, I do」
「Do you like pork?」「No, I don't」
「Do you like chicken?」「yes, I do」
「Do you like mutton?」「No, I don't」
という風に、一つずつインタビューしながら、相手の嗜好を聞き出します。
そして、それを参考にして、準備する食材を決めてMemoに日本語で書きます。くれぐれも秘密で!
買い物のルールについては、以下のようにしました。
※野菜以外は、必ず1つずつ選ぶ。
※野菜は1つ以上必ず選ぶ。
(2)担当商品をこっそり決める
食材のカードを学級の人数分印刷しておき(各食材2枚くらいになる)、裏返して配ります。そのカードの食材が、自分の担当商品。
例えば、「beef」が配られたら、その子だけbeefを売ることができます。だいたい30人前後のクラスだと、学級に2名くらいbeefの子がいる感じです。(ルーなど、ちょっと難しい発音には、ルビを振ってもいいかな)
(3)お買い物ゲーム
①音楽に合わせて教室中を歩きながら、お買い物開始。
Do you have beef?
※ここで、「持っているといいな」という気持ちが活動を盛り上げます。
Sorry. No I don't. Do you have potatoes? (複数形の指導をさらっと)
Yes, I do.
Give me that.
②欲しい食材を売る友達に出会えたら、ワークシートのShopping Memoのチェック欄に✔を書く。
③音楽が終わったら買い物を終了し、席に戻る。(10分くらい)
④買った食材の発表
T: What do you have?
C: I have ( ),( ), ( ),( ) and( ).
T: Do you have ( ),( ), ( ),( ) and( )?
※復唱してあげる=ちゃんと言えたよという評価
What kind of curry? Please speak in Japanese.
C: 豚肉と野菜がたくさん入ったすごく辛いカレーです。
T: Sounds good! It looks delicious. I love it!!
(ペアの子), do you like (発言した子)'s curry?
C: Yes, I do.
こんな風に、発言した子だけでなく、ペアの子にも質問することで、倍の児童がその授業で何かしら発言することができます。これが、ペアで取り組むメリットです。
今の時代、さまざまな要因によって学級が大変な状況になることも予想されます。子供同士の人間関係によっては、「作る相手は担当の先生」でもいいかもしれませんね。先生は、全部の食材が好き(一つくらいわざと嫌いなものも入れると反応が楽しいかも)、という答えをすれば、一人一人のオリジナルカレーになって面白いです。先生の表情を楽しみながら、みんなで楽しさを共有する経験を重ねることで、学級の雰囲気も和むかもしれません。
❸Reflection タイム
活動を通して、何が楽しく、どんな力がついたのか、を子供自身に分からせる振り返りをさせたいものです。今回は、書きたい内容が結構出てくると思うので、ワークシートの裏に、めあての振り返りを文章で書かせるといいと思います。それを読んで、次の授業の時に、何人かを紹介してあげることで「振り返りの書き方」が自然と身についてくると思います。
2 おススメの読み聞かせ絵本
「Maisy Goes Shopping(メイジーちゃんのおかいもの)」
最近は、YouTubeに絵本の読み聞かせがたくさんあるので助かります。今回は、子供がよく知るメイジ−ちゃんシリーズのお買い物編。最後に、Have some lunch. という文が出てきます。
T: いくつかのお昼ご飯を持つ??どういうことかな?
C: お昼ご飯を食べるってこと?
T: Haveは便利な言葉で、いろいろな表現に使えるのです。
ex) I have a dog. 犬を…飼っている。
I have some lunch. 昼食を…とる。
I have a younger brother. 弟が...いる。
こんな風に、学習したフレーズにちょっとだけ関係のある内容をつまみ出して話してあげると、英語の捉え方が柔軟になると思います。
I have a pen. をひたすら繰り返して言っていたあの頃って何だったんだろう。。。???
【今回 紹介した活動の資料】
【今回 紹介した活動のWord/PowerPoint資料】
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