授業の「入り口」,苦労していませんか?
1 素語録■SUGOROKU
私事ですが、先日ようやく合同会社を設立することができました。生まれて初めて自分の名刺作っちゃいました!(教員は管理職でもなければ名刺など作りませんのでうかれてしまいました)sch-schプロジェクトを通して、たくさんの先生方が楽するお手伝いをしていきたいと思います。小学校の先生になりたいとがんばっている教え子が見てくれているので(見てねと押し売り?)、そうか未来の先生をめざしている学生さんのためにもしっかり仕事をしていかないといけないな、と改めて襟を正しました。そこで、タイトルデザインも一新、本気でがんばっていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
2 「外国語の授業へようこそ」のactivity
前の時間までのいろいろなものを背負ってきている子供たちを、気持ちよく外国語の世界へワープさせるのは結構苦労しました。それじゃなくても、「英語無理~」なんて言いながら(思いながら)英語ルームに入ってくる子供もいましたから。自分が英語が好きだからと言って、好きの押し売りは良い結果を生みませんので、こちらも工夫と我慢が必要。今回は中学年にぴったりはまった簡単なウォームアップactivityを2つ紹介します。
(1)あいこ DE ジャンケン
なぜか?中学年の子供たちはジャンケンが大好きです。このゲームは先生と子供たちで勝負しますが、「先生と同じだったら生き残れる」これだけです。先生とそのクラスの相性ジャンケン、とにかく長く続くことがめあてですので、自分が残れなくても生き残った友達を一生懸命応援します。日頃めったに注目されない控えめな子でもこの時ばかりはヒーローです。まして新記録を樹立しようものなら、もう伝説。しばらく話題にあがるほどでした。一番長く続いたクラスと回数をホワイトボードの端っこに忘れないように書き留めておきました。それを見た子が「〇年〇組すっげぇ」と言い出し、勝手に対抗戦を始め出しました。(実はこの覚え書き、この展開を図った仕掛け?!)結局6年生までの全クラス、時には送りに来てくれた担任の先生も巻き込むほど楽しいactivityとなりました。学期ごとに賞状的なものを英語ルームに貼ってあげて健闘を称えました!
【準備するもの】
基本何もいりませんが、中学年、特に3年生には、ちょっとしたアイテムを準備(point①)するとテンションが上がります。
■ジャンケントライアングル
ちなみに、なぜscissorではなくてscissorsなのか、「s」の意味をちょこっと教えておく(point②)と、すっと柔らかい頭に入っていき、他の場面でも「s」に敏感になりました。
このactivityでの思い出の1つをご紹介。4年生の女の子がとてつもない記録をたった一人で出しました。勝因?をノリで聞いたところ、びっくり!。前の日に「このYouTubeを見たあなたに、すごいことが起きます」という内容のYouTubeを見ていたとか!…せっかくの強運をここで使わせてしまったことを少々心苦しくなった思い出。
(2)カラフル★インタビュー
これは、偶然と必然が織り交ざった奥の深い?ゲームだと思っています。日本人同士で英語のやり取りをさせるのは必然性に欠けるなぁと悩んでいました。たまたま百均で5色のカラーボールを見つけたので40個買い、ちょうどいい大きさのかごも買って英語ルームに置いておきました。5年生の研究授業をすることになり、ウォームアップのactivityを考えていた時に閃きました(そんなことすでにやってるよ、と言われそうですが)。あいさつの仕方、今の調子のやりとり、曜日、天気、また、What 〇〇 do you like?の学習を一気に復習。英語を使わざるを得ない状況を必然的に、そして偶然性にも手伝ってもらいながら、子供同士が楽しくも真剣にやり取りできるactivityです。
【準備するもの】
■カラーボール 5色×〇=児童数分
(または、5色の色画用紙を名刺サイズにカットしたものでもOK)
■お題カード
■3分程度の英語の歌(♪Hello とか)
【ルール】
■先生が一人一人とあいさつしながら、ボールを優しく投げて渡すpoint③。
※子供の実態によりますが、キャッチボールは気持ちが繋がり易いです。
■色ごとのお題を全員で確認(point④)する。
※言い方が分からなくて不安な子は思いの外多いです。初めはていねいに全体で時間を取って練習することが大切。
■全員に行き渡ったら、ミュージック スタート!
■歩き回りながら、近くにいる友達と「Hello!」でハイタッチ。
■ジャンケンをして勝った方からインタビュー。この時持っているボールの色のお題をインタビュー。
■二人ともインタビューが終わったらボールを交換(point⑤)して別の人を探す。この時、できるだけ違う色のボールを持っている友達を探す(point⑥)ように声をかける。
■曲が終わったら席に戻る。
何人とインタビューし合えたかに加えて、何色のお題にチャレンジできたかを確認することで、次回はたくさんのお題にチャレンジしようとする意欲につながります。お題を変えることで、6年生まで十分対応できる万能なゲームです。もちろん、先生もたくさんの子供たちとインタビューできるといいですね。(ひそかに評価もできます)
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