1年で変わったこと。
本日2024年10月24日に、「とらでぃっしゅ」は創立1周年を迎えました。
この1年間、本当にいろいろなことがありましたが笑、こうして1周年記念日を無事に迎えることができたのは、ひとえにたくさんの方々が応援してくださったおかげです。
1周年という節目ですので、ちょっぴり長くなってしまうかもしれませんが、私が「とらでぃっしゅ」に懸ける想いを語らせてください。
「とらでぃっしゅ」とは
〇民俗芸能をもっと身近な存在に!
〇民俗芸能を「保存→進化」させる!
という想いのもと、活動しています。
【基本方針】
現代社会における民俗芸能の新たなスタイルを常に模索する。
民俗芸能を後世に継承するために持続可能な方策を提案し、関係者と共に模索する。
民俗芸能を人々にとって親しみやすく身近な存在にするための活動を行う。
民俗芸能保存・活性化活動の主体は関係者であり、とらでぃっしゅはファシリテーターとしての立場を貫く。
【活動内容】
保存団体の運営実務の伴走支援
お祭り魂育成塾(担い手公募プログラム)の運営
女子大生の民俗芸能訪問紀(祭りコラム)執筆
創立直後の想い
「とらでぃっしゅ」を立ち上げた3日後に想いを乱書きしたメモが残っていました。
熱いですねぇ笑
私の原点である西粟倉に一人で行って、尊敬する方々に話を聞いていただいた直後に乱書きしていたものの一部です。
外に出ること自体に抵抗があり、誰にも会いたくない。
自宅とバイト先を往復するだけだった当時の私にとって、団体を立ち上げるというのは非常に心理的ハードルが高かったのですが、この日にポンっと背中を押していただいたような気がしています。
自己実現が達成されないのは、自分のせいではなく環境のせい。
そう思っていた私を、「自分が動けば世界だって変えられるかもしれない」というマインドに変化させてくださいました。
私にできることは何か
「民俗芸能を守りたい」
「価値ある伝統は途絶えさせてはいけない」
結構多くの人が熱をもって語っています。
「伝統=価値があるもの」、「祭り=社会に良いもの」
誰もが漠然とそう思っているのではないでしょうか。
しかしながら、なぜ伝統は価値があるのか、なぜ祭りは社会に良いものなのか…
冷静に分析して論理的に語れる人は少ないと思っています。
私自身も中学生の時から民俗芸能の保全活動を行い続け、
高校時代には、「私には何ができるのか」、青春を懸けて考え続けていました。
しかしながら、感情的に「民俗芸能を守りたい」と不特定多数の人に語り続けても、民俗芸能自体の現状が変わることはありません。
のんきに自分の想いを語っている今も、数えきれないほどの民俗芸能が存続の危機にさらされているのです。
じゃあどうすれば良いのか。
「想いをのせたアクションを起こすしかない」
というのが今の私の回答です。
何が起こるかわからない。
正しいのかもわからない。
この1年間、常に不安と緊張でいっぱいだったのですが、とにかく今は手を動かして先陣を切るしかない。
そう思っています。
想いを核に
創立1周年を迎え、本格的に運営実務やお金、体制の話を考えるようになってきました。
自分がやりたいことを実現するためには、ある程度の基盤と体力が必要なので、今はその準備に時間を割いています。
しかしながら、最近は「想い」がのっていないことが多く、もやもやしています。
もちろん全てが理想通りいくわけではなく、妥協すべき場面もたくさんあるとわかっています。
ですが、自分が納得のいく形で「想い」がのりきらない。
表向きには形になって、いろんな人に褒められて、期待されて…
その瞬間には満足できたとしても、いつか必ずボロが出ると思います。
私はどれだけ遠回りだとしても「想い」をのせた事業にしたいし、自分を応援してくれる全ての人への感謝を決して忘れない。
一人の人間として生きていたいと思っています。
1年で変わったこと
1年前の私は、何をするにも受動的で、大学を辞めて地元に帰ろうとさえ思っていました。
見える世界全てがモノクロで、日々の生活が単純作業でしかなかった。
自分が生きている意味が分からなくて、24時間を消化するだけ。
今の私を知っている方々からしたら、想像できないかもしれないですね…笑
そんな私を変えてくれたのは、やっぱり民俗芸能だった。
自分が心の底から好きだと語れる民俗芸能のおかげで、こんなにも素敵な人々に出会い、こんなにも素敵な経験をさせていただき、新しい世界を見ることができるようになりました。
もちろん全てが上手くいっているわけではなく、自分が目指している方向が分からなくなってしまうことばかりですが、どんな時でも前を向くことができているのは、自分の周りにいる大切な方々の存在があるからです。
民俗芸能は人と人をつなぐ
私にできることは何か。
これからも、挑戦することを忘れず、民俗芸能に人生を懸けていきます。
「とらでぃっしゅ」お誕生日おめでとう。
これからもよろしくね。