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マネージャー日記 その9

泣いちゃうよ!!

結果: 西日本大会進出を決めました!!!

昨日の試合は、これまでの野球観戦人生(プロ野球も含む)で最も気持ちが入った試合でした。

手に汗握る…とはこのことなのか!!!
自分でもびっくりするくらい「勝ち」を祈っていました。

ハイライト

相手は、先輩たちの引退がかかった春リーグで、私たちが唯一負けたHK大学。

HK大学の3年生にとっては秋リーグが引退試合なので、負けたら引退!という大一番。
実力も気持ちも圧倒的にHK大学の方が優位だろうと誰もが思っていました。
(なんなら、私もそう思っていました。)

1回

先攻は私たち。
まさかの1回表で相手のエラーも重なり2点を先制します!(予想外)

私たちは基本的に単純なので、チームの勢いは一気にここでつきます。
(初回でテンション最高潮)

ですが、1回裏に1点を取り返されます。(予想外)
今回は私たちにとっても非常に大切な試合ということで、圧倒的エースが先発でした。

基本的に彼は序盤で点を許すことはほとんどなく、というかそもそも点を取られることがほとんどないので、初回で取られた瞬間、チームの時が止まったように感じました。

ですが、エースはこれまでとは違いました!

「とられちゃった~笑笑どまんなかやったなぁ笑」
って言いながら笑顔でベンチに戻ってきたのです。

これまでは1点取られるだけで結構不機嫌なのが顔からもすぐわかる、プライドがめちゃくちゃ高い男だったのですが、自分が最高学年になったのも相まってか、メンタル的にめちゃくちゃ余裕そうでした。

チームをエースとして引っ張っていこう!みたいなところがめちゃくちゃかっこいいですね。

2-1

2回

2回表。

この回も相手チームのエラーがあり、1点をとります。
2回の裏でも守備でファインプレーが続き、確実に熱盛出れるよみたいなファーストの奇跡のキャッチもありました。

流れは完全に私たち。
このとき、もしかして今日は勝てるのではないかと思い始めました。

3-1

4回

次に試合が動いたのは4回裏。

相手チームのきれいなツーベースヒットで1点を返され同点となります。

今回私たちのチームは下位打者の調子がめちゃくちゃよく、常に流れは私たちだったのですが、あと一歩が出ないところで無得点が続いていました。

そんな中で相手に1点をとられてしまったため、チームの雰囲気はいったん下降気味になります。

3-2

9回

次に試合が動いたのはまさかの9回裏。

それまでは互いに堅い守備を見せつけ、素晴らしい投手戦でした。
普段バンバン打つ選手がなかなか打てなかったり、どう考えても誰も手が出ないようなインコースが定期的にきれいに決まったり…

相手のピッチングが本当に素晴らしかったです。

一方で私たちも負けていません。

キャプテンの「ピンチもチャンスも多い今日の試合。こんなにいい試合はめったにないんだからもっと楽しんでいこう!」という掛け声が非常に印象に残っています。

本当に良いキャプテンだなと思いながら、楽しむことって本当に大切なのだと思いました。

普段よりも生き生きとした選手の顔を見れて私も幸せでした。

で、9回裏の話。

最初の打者にヒットを打たれ、その瞬間に相手チームの盛り上がりは半端ありませんでした(引退がかかっているから)。

全ての勢いと声と雰囲気と…何もかもが一瞬にして相手チームのものになりました。

結果的には四球もあり、1点を返され同点に。
ですが、そこからの追加点は抑えきりました。

少し前までの私たちであれば、あの時に逆転されて負けているかな…と思います。

学年関係なくチームが一つになってきた今日この頃。

「いつも通り!いつも通り!」
誰よりも大きな越えて声をかけていたのは、けがをして大切な試合に出られなかったベンチにいる1年生でした。

引退がかかった熱に負けない声かけがチーム一丸となってできる、素晴らしいチームに成長しているな…と。

勝手にウルっとして鼻が詰まってました。

3-3

延長11回

最後に延長11回表。

1年生の決勝タイムリーで逆転。

11回裏。
1年生がつないでくれた1点を2年生の堅い守備で最後まで守り切りました。

まとめ

普通に考えて、試合の流れ的にも明らかにHK大学が勝つでしょ!みたいなシナリオをぶっ壊して、最後まであきらめなかったみんなを誇りに思います。

正直、延長に持ち越されたときは、負けるのではないかと思いました。
自分たちは先攻でもあり、延長戦は明らかに不利。

相手は負けたら引退という状況。
しかも、前回大会で負けている相手。

それを全部全部吹き飛ばして勝ちにこだわったみんながかっこよすぎました。

勝ちスコアが付けられたのはもちろん幸せでしたが、それ以上に試合後1,2年生関係なく、お互いのプレーを讃えあっていた姿が尊かったです。

この試合で勝てたのは、私たちにとって非常に大きな経験だと思います。

ここまで来たら、優勝してほしい。

決勝戦は2週間後です。

あんなにバラバラでまとまりがなくて、小学生みたいで動物園みたいだったハチャメチャな同級生たちが、野球に真剣になって、勝ちにこだわって、チームを創って…。

みんなとなら本当に全国大会行けちゃうんじゃないかと思ってきました。

とりあえず、県大会優勝!西日本優勝!を目指して、これからも丁寧に練習を積み重ねていきたいです。

マネージャーとしてできることはもっとないのか、これからもみんなのために日々考えていきたいです。

こんなに素敵な試合に立ち会えて幸せでした。
ありがとう。

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