マネージャー日記 その7
引退試合ハイライト
先週末、大好きな先輩方の引退試合がありました。
最後の最後まで先輩方らしいプレーが光る最高の試合でした。
試合前
試合前のノックはいつも通りどのチームよりも声が出て、まとまりのある良い雰囲気でした。
大きなミスやケガもなく、生き生きとウォーミングアップをする選手たちの姿が清々しかったです。
ベンチでの会話もリラックスしていて、爆笑案件がいくつもありました笑
私たちのチームは試合前に毎回必ず円陣を組みます。
円陣の前に喝を入れるのは毎回キャプテンに指名された人の任務です。
最後の試合、喝を入れたのは自分で自分を指名し、キャプテンでした。
「本当に良いチームになった。最後の試合も笑顔で終わろう。」
その一言で全員のスイッチが入り、今までで一番大きな声での「さぁ行こう!!」でした。
1回
表
先攻の私たち。
安定の2番バッターがまさかの初打席いきなりホームラン!!
めちゃくちゃかっこよかったです!
チームの流れはこのホームランで一気に勢いづきました!
裏
マウンドに立ったのは圧倒的エース。
2者連続で出塁を許すも、まさかの2者とも牽制アウト。
3人目は空振り三振で三者凡退。
キャプテンの作戦とそれを難なくこなすエースの実力の高さが光る、私たちのチームらしいずるがしこさが相手チームを唖然とさせていました。
[1対0]
2回
表
5番バッターから始まったこの回。
地道に打線をつなげ、8番・9番の連続ライト前ヒットにより1点ゲット!
その後も相手チームのエラーで運よくさらに1点追加。
2回で既に3点という、守りが売りの私たちチームにとっては珍しすぎる展開ですが、チームはノリノリでした。
裏
相手チームは4番バッターから始まる好打順。
いきなりツーベースヒットを許し、その後もフォワボールを許すなど、一時危機的状況に。
7番バッターがライト前ヒットを放ち、3塁にいた6番バッターはホームに帰ろうとします。
しかし!!!!
ここで強肩声でかライトが実力を発揮し、ファーストへの好送球&元エースのサウスポーファーストが持ち前のコントロール力を見せつけ完璧なホーム送球!!!
正直1点入るなと誰もが思ったこのシーンでまさかのホームタッチアウトで攻守交替!
チームの勢いをさらにつける神プレーでした!
[3対0]
3回
表
あまり調子のよくなかった4番キャプテンがここでレフト前ヒットを放ち、チームは盛り上がりましたが、打線は続かず、この回は0点に抑えられます。
裏
2者連続空振り三振という良すぎるピッチングでしたが、3者目から3人連続フォワボールで2アウト満塁。
一打逆転のピンチでしたが、4番バッターをファーストゴロで抑え、無事にピンチを切り抜けました。
[3対0]
4回
表
運よく相手チームのエラーもあり、ノーアウト1塁2塁のチャンス!
その後2アウトまで打ち取られたものの、初回でホームランの2番バッターがまたしてもレフト前にツーベースヒット!
ここで2点をゲットし、さらに相手チームとのリードを広げます。
裏
誰も何も言わない完璧すぎるピッチングで難なく15球で相手チームを抑えるエース。
安心感がえげつなかったです。
[5対0]
5回
表
圧倒的チームの要である5番キャッチャーが完璧なセンター前ヒットを打つも、打線がつながらずこの回0点。
裏
エースの疲労も見え始め、フォワボールやエラーが重なり、相手チームのバントや犠牲フライもきれいに決まり、この回2点を許します。
そんな中でも、3アウト目はエースらしい見逃し三振で打ち取りました!
ピンチになったり、3ボールノーストライクだったり、追い込まれてからも自分のピッチングを続け、気づいたら打ち取ってるエースやばいです。
[5対2]
6回
表
まさかの11球で3者凡退。
まあこういうこともあるよね。
裏
この回エースがマウンドを降り、次期エースのストレートモノレール男がマウンドに立ちました。
テンポが良すぎるピッチングで有名な彼は難なく打たせて取るピッチングで0点に抑えます。
[5対2]
7回
表
この回、ホームランを打ち放った2番バッターから始まる好打順でしたが、上手く打線はつながらず、0点に抑えられます。
裏
次期エースの実力が光ったこの回。
まさかの三者連続空振り三振で打ち取る気持ち良すぎるピッチング。
マジでえぐかった。
[5対0]
8回
表
ここでこれまで大不調だった声でか7番ライトに念願のヒット!
福岡から応援に来ていたお母さんパワーもあったのでしょうか?
しかしながらそのあとは相手ピッチャーのコントロールが光り、この回も0点に抑えられます。
裏
この回、審判との相性があまりよくなかった次期エースがフォワボールやデッドボールを引き起こし、一時ピンチの場面に…!
相手チームの打線も調子が上がり始め、1点を許します。
しかしながら、次期エースも3アウト目は気持ちの良い空振り三振!
守りが売りの私たちらしいプレーが光る回でした。
[5対3]
9回
表
いよいよラストの攻撃です。
一人目はまたもや初回でホームランを打った2番バッターから始まる好打順!
全員の期待が集まりますが、残念ながらセカンドゴロ。
常にフルスイングかつ、必ずボールに当てる先輩の野球力は本当にすごいなと思った最終打席でした。
2人目は元エースの3番サウスポー。
さすがのメンタルで動じないプレーが持ち味です。
最終打席は3球空振り三振。
最後までフルスイングで猪突猛進な感じが先輩らしかったなと思います。
そして2アウトで回ってきたのは、4番キャプテン。
マジでこんなことあるんだなと思いました。
1球目はきれいなストライク。
2球目も完璧なストライク。
全員が注目した3球目は、キャプテンの全力スウィングでしたが、空振り三振。
最終回、まさかの3者凡退ではありましたが、3者とも見逃し三振ではなく空振り三振で終わるという、先輩方らしさが溢れた回でした。
そして何より、最後に打席に立ったのは4番キャプテン。
全てを背負った「10」の背中は本当にかっこよかったです。
裏
この回私たちにとっても最後ですが、もちろん相手チームにとっても最後の回となります。
両チームのプライドがぶつかり合った超熱戦でした。
一人目は3球で打ち取りました。
が、しかし…
その後デッドボールとフォワボールが続き、1アウト満塁の一打逆転の大ピンチ!!
流れは完全に相手チームにあり、手に汗握る瞬間でした。
ここで私たちチームのタイム。
何を話していたのかは聞こえるわけもないのですが、なぜかこのピンチの状況で選手の顔は笑顔でした。
全てを背負ってきたキャプテンと、チームの圧倒的要であるキャッチャーが主体となって、次期エースの後輩のピッチングを見守ります。
タイムの後、次期エースは自分のペースを取り戻し、見逃し三振にて2アウト目をとり切りました!
勝利まであとアウト1つ!!!
全員が見守る中、次期エースは3球でピッチャーごろで打ち取る完璧なピッチング!!!
最後に3アウト目をとったのはこれまで一緒に頑張ってきた元エース(現在ファースト)。
なんか全ての流れが完璧すぎて、野球って本当にドラマチックなスポーツだなと思ったわけです。
[5対3]
まとめ
試合後最後のミーティングで、キャプテンは「本当に良いチームだった。みんなありがとう。」と言っていましたが、ありがとうはこっちのせりふだよ!!と全員が思ったことでしょう。
感動的な最後の1番大切な場面で、チームの宴会部長である超長身先輩がお腹を鳴らし、爆笑&感動雰囲気は一気に崩壊しましたが、最後の最後まで笑顔で終わるという目標は、先輩の一激にて実現されました。
全員が爆笑して終わり、まったく締まった感じはなかったのですが笑、やっぱりこれが先輩が1年かけて作ってきたチームだなと思いました。
夜の打ち上げはご想像通りということにしておきましょう。
#野球部の飲みはなめてはいけない。
大好きな先輩方と過ごしたこの1年間は、私にとって本当にかけがえのない時間でした。
どんな時も優しく声をかけてくださり、見守ってくださった先輩方にはなんとお礼を伝えたらよいのか…。
とにかく寂しい気持ちでいっぱいなのですが、前を向いて、大切な同級生たちとこれから先輩方のような素敵なチームを作っていきたいと思います。
行くよ!!全国!!
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