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朝倉未来が発起人のアイドルデビュー番組『Dark Idol』への所感


新番組『Dark Idol』ですって

まず『朝倉未来』という男について

皆さんご存じ、格闘家の朝倉未来。
THE OUTSIDERやRIZINといった『選手』として活躍する一方、1分間ファイトのBreakingDownを創設し、何度も大会や関連企画を主催してきた『プロデューサー』の顔も持つ、まさにマルチな格闘家である。

朝倉未来氏

個人的には、彼のことは嫌いではない。
BreakingDownはほとんど見ていないが、それは嫌いなわけではなく、興味がないから見ていないだけだ。
朝倉未来の試合は熱心に観るし、好きである。
要するにただ格闘技とその選手たちが好きなだけで、朝倉未来はその中の一選手の延長線上にいるだけ、という話なのだが。

なぜこんな前置きをするのかというと『ただのアンチの批評でしょ』と思われたくないからである。

どういう番組?

さて、話を本題に戻そう。

この『Dark Idol』という番組は、今春よりABEMAで放送される『女性アイドルがデビューするまでを追いかける』番組である。
…なんというか、1,000回くらいこういう番組、企画を見てきている気がするが、一旦置いておく。

元々は、彼がABEMAに対し『女性アイドルプロジェクト企画』を持ち込んだことが本番組作成のきっかけだったそう。
動機としては『女性のセカンドチャンスを応援できるプロジェクトを新たに立ち上げたい』ということ。
まぁ、彼の出身でもあるTHE OUTSIDERも、プロデュースするBreakingDownも『不良(ワル)たちの再建、スポットライト』的な側面があるので、なんとなくわかる気もする。
そもそも、セカンドチャンス=アイドル…???という気はするが。

そうして『Dark Idol』発起人である朝倉未来、これを放送するABEMA、アイドル自体をバックアップしていくASOBISYSTEMによる共同プロジェクト化となった。

番組としては成功するかもしれないが…

アイドルグループとしては失敗する未来しか見えないという話

前提として、何をもってして『成功』『失敗』とするのか、というところはあるが。

まず、番組としてはいいと思う。
こういったアイドル育成系は一定の人気がある。
先日も『日プ』こと『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』のオーディション番組があり、トレンドに入るなど盛り上がりを見せていた。
朝倉未来自体の集客力と、通常のアイドルではない『セカンドチャンス』という切り口もあり、参加者も集まるだろうし、番組も一定以上は盛り上がるであろう。

では、その後はどうであろうか。
その後、というのは勿論
『アイドルとしてデビューした後、活躍できるのか』という話だ。
私は非常に厳しいと思う。
その理由を以下にまとめてみた。

① デビュー後、どうする?

この番組のゴールは、あくまで『デビューするところ』である。
デビュー後もASOBISYSTEMがサポートするとはいえ、投げっぱなしジャーマン感が拭えないというか、デビュー後は朝倉未来も番組も一気に失った『ただのアイドルグループ』とになるわけである。
これはキツいだろう。
アイドルグループが掃いて捨てるほどいる今、その後どう生き残るかのヴィジョンはあるのだろうか。

② アイドルと『Dark Idol』のコンセプトがアンマッチである

『Dark Idol』のコンセプトは『正直に生き、同性に好かれるアイドル』ということで、アイドルに求められるものと『Dark Idol』が追い求めたいアイドル像とのアンマッチが凄い。

まず、これだけは言わせてくれ。

正直に生きている時点でそれはアイドルではない。
アイドルというものは、どんなに辛いことがあろうと嫌だろうと、ステージ上では笑顔で振る舞わなければならない。
ステージを降りてもアイドルとして振る舞わなくてはならない。
公私にわたって『アイドルでいるうちはアイドルで居続けなきゃいけない』のがアイドルである。
この鉄の掟を遵守するからこそ、推されるに足る存在なのである。

正直この覚悟が無いなら、アイドルという言葉は使ってはいけない(過激派)
まあ、そういうファン層はいらないというのであれば別だが。

そして、アイドル産業は基本的に異性が客層なのだ。
確かに『女性が憧れる女性』というところに一定の需要があるのはわかる。
しかしそれは、アイドルに求められる要素では無いのだ。

まあ、大したワードセンスも無いのに毒舌(笑)とか持ち上げられているインフルエンサーさんや、ゆきぽよの何番煎じだよみたいなギャル(爆笑)さんとかに比べたら、応援したいが。

また、動機にもある『セカンドチャンス』というのも、アイドルとはアンマッチである。
それがいいか悪いかは別として、アイドルというものは歳が若ければ若いほどウケがいいのははっきりとした事実である。
志願者の年齢層が自ずと高くなるだろう。
というか、こういう動機づけを公開している以上、その辺のオーディションより年齢ボーダーを上げないといけないんだが…

余談だが『アイドルになること』を『セカンドチャンス』だと捉えてしまう女性がいたら、ジュースくらいなら奢ってあげたい。
あったかいココアとかあげたい。
もう一度ゆっくり考えろと言ってあげたい。

③ サンプル例『豆柴の大群』

番組発アイドルグループとして、WACK所属の『豆柴の大群』を挙げたい。

豆柴の大群(デビュー4名+カエデ加入)

この『豆柴の大群』は、TBSの水曜日のダウンタウンの企画である『MONSTER IDOL』で誕生したアイドルグループである。
2019年11月6日~12月25日までデビューまでのオーディション様子が放送され、非常に(クロちゃん批判含め)盛り上がった。
『デビューまでは』だ。
勿論、デビュー後もその辺のアイドルに比べたら成功している方であろう。
知名度もある方だし、オリコンチャートなどの数字でもそれは示している。
しかし、どうしても番組が面白い=デビューまでが面白いため、その後のアイドル活動がデビューまでのインパクトを越えられないのだ。
さらにその後が多少良くても、そこは番組ではやらないため、その時の視聴者には伝わることが無いのだ。

今回の『Dark Idol』もこうならないか危惧している。
『番組が』面白い、または『朝倉未来と志望者の絡みが』面白い、となってしまったら、デビュー後にそこの引きが無くなってしまうわけだ。

これ以上の『豆柴の大群』の掘り下げと、同番組発第2弾アイドルグループ『都内某所』については、本筋がブレまくることと、長くなりすぎるので別記事としたい。

期待したいこと

②でも触れたが、コンセプトが斬新ということは、従来のアイドル像向きではないということである。
これが好転する可能性もあるだろう。

例えば『トー横の○○』『グリ下の○○』みたいな、新しさがある。
(応援したくなるかどうかは別です)

また彼のプロデュースするBreakingDownになぞらえて、バトル要素が取り入れやすい。
ここでのバトルとは『ガチの殴り合い』である。
ベット要素を取り入れるのもいいだろう。
視聴者投票なんて生温いものじゃなく『誰がアイドルになるかを賭けるか』みたいな…

いずれにしても、従来のアイドル発掘系番組には無かった人材、要素はあるため、そこを活かしてほしい。
逆に、どこにでもあるような番組になってしまえば、それは朝倉未来の熱心なファンが番組だけを観て、終わるであろう。

まとめ

全て想定だが
・番組としては成功するかもしれない
・アイドルグループとしては失敗しそう
・番組の勢いを越えられない
・新規のファン確保に苦労しそう
・『番組ファン』をいかに『アイドルファン』に進化させるか
・水ダウの『豆柴の大群』『都内某所』ですら、この始末
・切り口は新しいので、面白い人材は出てくるかも
・デビュー後普通に炎上しそう

・BreakingDownファイターの炎上よりタチが悪そう

売名目的の方々や、コンセプトフル無視の『何でもいいからアイドルになりたい』という人ばかりが集まってきて、そもそも番組としても面白くねえじゃんとならないようにはしてほしい。

そんな『Dark Idol』が先行配信されています

まだ観ていない方はこの際にどうぞ

以下リンクから観れます!

先行配信版#1:朝倉未来、深夜の歌舞伎町でアイドルオーディション - Dark Idol - シーズン1 (バラエティ) | 無料動画・見逃し配信を見るなら | ABEMA

いずれにせよ注目は集まるので、番組としてもアイドルとしても成功してくれれば嬉しいですね!

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