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【オーストリア旅行】1日目 よく泣いた日【ウィーン】

ウィーンに着きました。直行便ではなく、羽田→フランクフルト→ウィーンで17時間のフライトってすごいよね。ほぼ1日。ラッキーだったのは、羽田を夜出たので、ウィーンに着いたのは翌日の朝。着いたその日にも時間があったので少し動くことができたのは良かったです。

リチウム電池騒動もあり、波乱の幕開けだったのですが、人の優しさにも支えられた初日でした。ANAの地上スタッフやキャビンクルー然り、これから紹介する人たち然り、今日はよく泣いた日でもありました。最近涙腺がゆるいゆるい。

無事ウィーン国際空港に着き、ああ、本当に来たんだなぁと思っただけで涙。そうだよねぇ、ずっと来たかったんだもんね。移動時間17時間という長さがしみじみ感を後押ししました。

さて、1日経って素敵だなと思うこともあった一方で、残念なこともあったので両方書いていきます。最後を良い気分で終わらせたいのでまずはbadから。


笑顔だったり丁寧な接客はほぼありません

あ、これ人種差別?と思うこともありました。特にお店の店員さんやホテルのフロントで。まず絶対的に不利なのが英語が話せない、何を言っているか理解できないということ。そこは悔しいなと思いましたね。

スーパーのレジのお姉さんは、あら笑顔だわ!と思ったら商品を投げるように置いていくのでびっくり。しかもその笑顔は同僚とおしゃべりしていて笑っていただけという。

素敵な雑貨を扱っているお店で、営業日を確認したら、私の発音や意味がおかしかったのか、holidayが通じず「はぁ?(鼻で笑いながら)休暇なんてないわよ。アナタ中国人?」と言われる始末。でも感じの良いおばさまが私を店の外に促し、営業日が書いてある場所を教えてくれました。そのおばさまの息子さんは東京のIT企業で働いているとのこと。東京ってイイよねと言ってくれたり、お店に入った時もハローと声をかけてくれたりそのおばさまはフレンドリーでした。

ホテルのフロントはねぇ、笑顔なし(笑)。予めロコタビでウィーン在住の方々に質問をしていたんだけど、「ウィーンで感じの良いサービスを受けたらラッキーだと思って。大体はそっけないから」と教えてくれました。いやほんとその通り。

ドイツ語なんて話せなくても全然大丈夫。その代わり英語が話せないと悔しい思いをしますね。何回言ってんの?というような態度だったり、分からないからこっちも「もういいや」という気持ちになったり、本来受けられるサービスを受けられないということにもなります。そしたらもうセルフレジでいいよ。日本人特有の愛想笑いは全く必要ない。逆に「あいつら分からないのに笑ってるよ」と思うんだろうなぁ。とちょっと凹みましたわ。

でも!そんな人もいれば、素敵な出会いもたくさんありました。ここからはgoodばかりです。

電車を間違える

ウィーン国際空港に着いてOBB(オーストリア鉄道)でウィーン中央駅まで移動するために買った切符が、全然違う行き先だったということが起きました。ウィーンに着いて一発目が電車の切符を間違える、乗り間違えるというアクシデントかよ?!と思わず笑ってしまったのだけど、運良く通路を挟んだ隣にアジア人の男女が座っていたので、すみません、この電車ってウィーン中央駅に行きます?と話しかけました。

知らない土地でいきなり迷子かよ……とぼーっとしている選択はありません。とにかく聞かないとどこに連れて行かれるか分からないし、連れて行かれた所で戻り方も分からない。くそー!ウィーン国際空港の切符売り場の男性!「(ウィーン中央駅に)行く行く、行くよ」とろくに切符を見ないで言うなー!と悪態を吐いた所で現実は変わらない。そうこうしていると電車動き始めるし。もうこれは身を任せるしかない。そして目の前の2人に助けてもらうしかないと腹を括りました。

これがもう親切な人たちで、今乗っている電車からウィーン中央駅までどうやったら行けるかを調べてくれて、大丈夫大丈夫と安心させてくれるんですよ。乗換案内のアプリも教えてくれてダウンロードもしました。これがあれば自分でも移動できそうだし。連絡先を教えてくれたり、結局Instagramで繋がって、何かあったら連絡してねと言ってくれてめちゃくちゃ親切でした。

※フランクフルトに到着した時、Yahoo! JAPANが使えないことが判明し(人によっては使えるみたい)、今のこの時代、ネットが使えないということは致命的で不安MAXだったけど、そこにGoogle先生登場でさすがグローバルに役立つ企業。脳内を鎖国している場合じゃないね。

乗換案内も日本じゃ駆使しまくっているけど、海外でそれがないと移動に苦戦します。教えてくれたのは本当にありがたい!

聞くと韓国人の兄妹でウィーンに留学しているとのこと。ウィーンの治安は良いし、ハルシュタットは超おすすめと色々現地情報を教えてくれて、生の情報って本当にありがたい。2人とも英語がペラペラで、韓国は英語教育の点で日本より全然進んでるよね。エンターテイメントの世界でも、歌手でも俳優でも英語だけでなく日本語も話せる人が多いし。日本、遅れてるぞー(私もね)。

間違えた電車の終点に着いて、韓国人兄妹と一緒に移動しながら、私の拙い英語で「電車は間違えたけど、そのおかげであなたたちに会えて良かった」と言うと、そうだよね!と笑顔で言ってくれて泣きそうになるのを堪えました。今ここで泣くと気持ちが切れてしまいそうで。

地下鉄の乗り場まで一緒に行くからねと、2日間いるなら乗り放題の切符を買った方がいいよと買い方を教えてくれたり、本当にお世話になりました。今日はアムステルダムからの帰りだし(陸続きの羨ましい所)、学校もないから全然大丈夫〜と最後まで付き合ってくれて。この階段を降りたらホームだからという場所で兄妹とハグしてお別れ。ここで泣いたねぇ。本当にありがとう。ウィーンに来て最初に親切にしてくれた人たちを私はずっと忘れません。

はじめての地下鉄での出会い

電車を間違えた上に次に乗るのは地下鉄。初めてづくしも難易度高すぎと思いながら、恐る恐る車内に入ると、雰囲気が昔の銀座線みたいな感じでなんだか少しホッとしました。路線図や次に停まる駅も表示されるし、これは見逃してはなるものかとガン見していたら、電車が揺れてよろけた時にオーストリア人のおばさまの足を蹴ってしまい、ごめんなさいごめんなさい!と謝ると、いいのよ〜と優しく返されて、たったそれだけで泣きそうに。私があまりにも路線図を見ているものだから、そのおばさまが「大丈夫?」と話しかけてくれました。

今日日本から来ました(ドイツ語)。電車を乗り間違えて、ウィーン中央駅まで行きたいんです(英語)と伝えると、いきなりドイツ語で話し始めたので、それは困る(笑)と思ってそこからは英語で。でも数字や簡単な単語は分かるので、あと2駅だからね(zwei Station)というのは聞き取れて、Vielen Dank(本当にありがとう)を何度も言いました。

おかしいのが私とおばさまの会話を周りの人が聞き耳を立てていたこと。既に乗っていた男性、新しく乗ってきた男性、そして次に助けてもらう女性、みんな聞いてたんですよ。その雰囲気が分かるのがおかしくて。何話してるんだろうという興味なのか、役に立てるかなという親切なのか、ウィーン人、自分からはガツガツ行かないけど、助走はするのですね。

優しさに泣く

おばさまが降りると、モデルのように美しくて私(169cm)より背が高い女性が「大丈夫ですか?何か手助けしましょうか?」と話しかけて来て、もうそこで涙腺が崩壊して地下鉄の中でわんわん泣いてしまいました。その女性が「ティッシュはある?」と言ってティッシュを差し出してくれてもう涙が止まらない。立て続けに助けてもらって立て続けに優しい。これが泣かずにいられようか。いや、いられまい。と、書いている今も思い出して泣いています。

一緒にウィーン中央駅で降りると(正確に言うとウィーン中央駅に近い地下鉄の駅。日本で言えばJR原宿駅と副都心線の明治神宮前駅みたいな感じ)、ホテルはどこ?と聞いて、それぞれGoogleマップを見ながら話をするのだけど、初めて会った日本人とオーストリア人が弾む会話ができるはずもなく。間が持たないと思っていると、「そう言えば、この地下鉄沿線に猫カフェがありますよ」と日本に寄せた話題を振ってくれる優しさが心に沁みました。NEKOという日本語を聞いただけで安心するのだから、どの単語を選ぶかって大事だよね。

案内してくれるとは言え時間は大丈夫なのか心配になり、忙しくないの?と言うと23歳の学生さんでした。それにしてもめちゃくちゃ美しい。そして心も美しい。

地上に上がって遠くにホテルが見えたのでお礼を言うと、「ホテルまで一緒に行きましょうか?」とまで言ってくれる。どんだけ優しいんだよ。じゃあお願いします、ありがとう!と言って歩きながら、治安のこと、ウィーンの住みやすさ、ハルシュタットのことを聞くと、やっぱり「治安は良いですよ。夜遅いと地下鉄に酔っ払いがいるから気を付けてね。ウィーンは住みやすいけど物価が高いんですよ。ハルシュタットは超〜綺麗。おすすめ」と言うので、ウィーンって本当に治安が良いんだな。確かに街はクリーンでゴミも落ちていないし、人がうるさくなくて穏やか。日本と似てるかも。だから落ち着くのかな。

そしてホテルの手前の横断歩道でその女性とお別れのハグ。今日ハグを何回した?海外にコロナの感染者が多かったのはハグ文化もあるのかもなぁ。ウィーン行きの飛行機は誰もマスクしてなかったし、ウィーンの街もマスクしている人なんていない。私は日本でも3/13からマスクをしていないのよ。まだまだ日本はマスク派が大半。それが良いのか悪いのか分からないけど、みんな一緒が安心・大好き日本人の国民性なのかもね。

そしてホテルに荷物を預けて、コンサートのチケットを発券してもらうために楽友協会ホールに行こうと路線を調べると、今乗ってきた路線だったので復習できるじゃん!と俄然元気に。

経験は人を強くする

経験は人を強くする
起きることは自分にとってベスト

この2つは私が大切にしている言葉で、その通りのことが起きたなと。迷わず駅に向かい、迷わず地下鉄に乗り、迷わず降りて楽友協会に行けたのは、紛れもなく今日助けてくれた韓国人の兄妹、オーストリア人のおばさま、モデル並みに美しい女性のおかげ。経験って素晴らしいよね。一見アクシデントだと思うことも経験として考えると悪くない。良い出来事に変わるんですよ。

最初にbadなことを書いたけど、楽友協会のボックスオフィスの若い女性は最高の笑顔でした。Grüß Gottとオーストリア独自の挨拶をするとまずニコッと笑ってくれて、今日日本からから来たんです。でもドイツ語分からないんですとドイツ語で言うと、「ううん、あなたのドイツ語上手ですよ」と笑って言ってくれました。チケットを渡してくれる時に「楽しんでね」と言う言葉を添えて。こんな風に素敵な接客をしてくれる人もいるのね。ラッキー☆

ウィーンに和む

着いた初日は無理せずここまで。ベートーヴェン像とヨハン・シュトラウス像も見たけど、予想以上に晴れて暑かったので、異国で熱中症は避けたいのでヨハン・シュトラウスが見守る木陰のベンチで休んでから戻ることに。風が気持ち良くて、海外にいることを忘れるくらい寛いでました。平日昼間の公園ってどこの国ものどかですね。

ウィーン中央駅まで戻って駅ナカのカフェで一休み。パンがずっしりして大きい。チーズが美味しい!東京に居るかのように長居してしまいました。私、ウィーンで暮らせるかも。

緑茶が身に染みすぎ

そして、日本に戻ったら街で困っている人を助けます。日本人、外国人関係なく。手助けが必要な人に声をかけるよ。優しさは回していくものなのです。お互いに気持ち良いしね。

只今、ウィーン時間の3:05で日本時間の10:05。時差ボケで起きてしまい一気に書き上げました。