どうして当たり前のことが当たり前にできないのだろう。

また私の人生に、大きなタグ付け案件が舞い降りてきた。

先日書いた記事で、2人目の不妊治療中で、妊娠判定待ちということを書いた。

結果は…ありがたいことに、陽性判定。hcg値も十分。前回流産したときから、1年ぶりの陽性判定に喜んだ。

一度職場には復帰するが、4か月後にはまた産休に入るという申し訳なさでいっぱいだったが、上司にも話をして調整していただくことなった。

そこから、無事に胎嚢も確認。2週間後に心拍確認のために病院に行ったら…



まさかの双子。

それだけで頭が真っ白になったのに、先生方が一斉に全員来てざわつき始める。どうやら、双子の中でも1%と言われる、MMツイン(一絨毛膜一羊膜)の可能性があると言われた。しかも、2人がかなり近く見えるので、最悪、結合している可能性もあると。

あまりの情報量の多さにパニックになってしまったが、このまま行くと、かなりのハイリスク妊娠になるという。

不妊治療で受精卵は1つしか戻していない。

全妊娠の中の双子になる確率が0.4%。そして、そこから、MMツインになるのが、1%。1/40000の確率。

待合ホールでいろいろ検索すると、怖いことも書かれている。

帰って夫に話しても、やはりハイリスクということで、頭をかかえていた。

治療を続けてやっと久しぶりにもらった陽性判定。まさか、素直に喜べない状況になるとは。

実は、私のもうすぐ3歳になる私の子どもは、先天性の心疾患で産まれた。産まれてすぐに大きな病院に搬送されて、1週間後に開胸手術を行った。日常生活は送ることができているが、小学校入学以降、運動制限がかかる可能性がある。今、確実に言われているは、中学校以降の運動部は難しいとのこと。

その心疾患の要因となったものが、妊娠中に指摘された、“単一臍帯動脈”。へその緒の動脈が、本来2本あるべきものが、1本しかなかったのだ。

1/4の確率で、子どもに何か先天性な疾患が起こる可能性があると言われ、元々選んでいた産科が有名なかなり大きな大病院で、毎回エコーを入念にしてもらっていた。問題はないというのことだったので、逆子のため、計画的に帝王切開で好きなCDを流してもらいながら出産した。

そしたら、まさかの異常あり。そのまま搬送。

かなりリスクの高い手術で、同意書にサインするのが怖くなるほどだった。

単一臍帯動脈になる確率が、1/100。そのうちの、1/4の先天性の疾患に、見事に入ってしまった。

今回の双子の妊娠を聞いて思ったのは、どうして私は、毎回、レアなケースに入ってしまうのだろうと。しかも、うれしくないケースにことごとく入ってしまう。決して、双子というのが嫌なわけではない。あまりのハイリスクにショックを隠せないでいる。

友達や世の中の多数の人たちが、不妊治療をせず、普通に妊娠し、普通に元気な子を産む。どうして私は、この当たり前のことが当たり前にできないのだろうと、心底思った。

もちろん、週数がまだ早いので、変わる可能性はあると先生からは言われた。

実際、病気の子を産んで、私は、健康に産んであげられなくてごめん、という気持ちでいっぱいだった。

だから、次の妊娠・出産に願うことは、ただただ元気で健康な子であってほしいと思っていた。

こうなると、もはや母体である自分に何か原因があるのではないかと思ってしまう。つわりも始まり、色々な感情が入り交じり、頭が整理できないのが現状である。

妊娠・出産とは、こんなに一筋縄ではいかないものなのかと思う日々である。

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