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映像の世紀バタフライエフェクトと日本男女の権利
最強の女性判事と呼ばれたルース・ベイダー・ギンズバーグ、通称“RBG”を取り上げていた。87歳で亡くなるまで法廷に立ち続けたという。
RBGは公明正大な人柄で、連邦最高裁判事として、性別に基づく不平等に立ち向かう姿は、アメリカの宝と呼ばれた。
バタフライエフェクトの番組で紹介されたRBG誕生までには、自由と平等を求めた女性たちの百年にわたる闘いがあったという。
参政権を求め命がけで抗議した女性、英国のダービー史上にこんな歴史秘話があったことを紹介していたが、英国社会において男女の役割の違い、変遷を示していた。
世界一周を目指して空に散った女性パイロット。
リンドバークの大西洋横断が有名であるが、その1年後には女性が同じことを実現していた。その後、男女には能力の差がないことを証明するため、数々の挑戦を行った。その過程で、女性パイロットは空に散ったんだとか。
RBGのストーリーは、最強の女性判事や世界一周を目指して空に散った女性パイロット、初の女性大統領候補のヒラリークリントンの話だけでないと思わせるに十分な話だった。選挙不正の話はでなかった。
見ごたえのある番組だったので、録画放送を視聴されるよう推薦します。
バタフライエフェクトという構成のなかで見せたものは、小さな羽ばたきではなく、それぞれが大きな羽ばたきであったように思う。
女性の権利を主張するだけでなく、百年の歴史を通じて、男女の役割の違いを考えさせられる。
ということは、男女平等というのは、まだ欧米社会でも百年の歴史しかないし、日本では途上にあり、雇用機会均等法ができて30年ほどの歴史しかないのだ。
国際機関からの評価で、日本では会社役員の女性数が少ないとか、国会議員に占める女性数が少ないと言われる根拠がそこにある。
日本社会は、欧米社会とは異なる価値観、社会構造をしているのに、単に構成比で指摘されているらしいことには違和感を感じる。
しかしながら、選挙権、男女の権利、マイノリティの権利など、世の中で議論されている不平等に関する正当な権利は、本来、そうあるべきです。
それらの権利獲得のため、先人により、命がけで権利を主張し、その獲得のためあらゆる努力をしてきたのだな、と今更ながら深い感銘を覚えた。
私の周りにも多くの女性が働いていたが、不平等を感じていたかどうかはわからない。いつの時代も、先陣を切るのは難しい。