定点カメラ#22 主題歌探し・前編
お久しぶりです。そして、あけましておめでとうございます。
2023年もちょびちょびと、しかし元気もりもりで自主映画制作の足取りを追っていこうと思います。それでは定点カメラ第22話、スタートです。
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映画において、主題歌というものはとても大きな意味を持ちますよね。
本編をビシッと締める歌。ストーリーをそのまま受け継いだ心地の良い歌。話のイメージとは全く違った異色の歌。
主題歌は映画の一部ですが、独立もしていると思います。そういった立場におかれた主題歌くんたちは、その曲調と歌詞で、映画を引き立たせるのです。かっこいい。
映画館を出た後、初めて聞いたはずの歌なのに、そのサビを口ずさんでしまうなんてこともあるんじゃないでしょうか。
私たちの映画にも、やはり主題歌が必要です。
ですが、どんな曲が合っているのか、さっぱりわかりません。
「思い切ってさ、主題歌無しにして、足音だけにするのはどう??」
なんて案もありました。
2022年10月29日
「音楽が好きで続けてるインディーズバンドにこの映画の主題歌をオファーしたい」
絵を描くことも、曲を書くことも、詞を書くことも、全て創作なのです。だからはるやほたると同じように、つくることを生きがいとしている若手アーティストの歌を、この『キャンバス』の主題歌として使わせてもらいたいと思いました。
インディーズバンドをいろいろな場所で探して、曲を聴いて、この映画に合うものはないか探しました。どの歌も熱くて綺麗で面白かった!
なんですけど、どうも自分たちの創作にぴったりはまる曲を見つけることができません。
それでも日本中の創作を知ることができて、とても嬉しかったです。こんなに沢山のバンドが存在して、みんなそれぞれの”つくる”を持っていて、その思いが曲から伝わってきました。同時に、昔知ったインディーズバンドが解散をして、今はもう活動していないという事実を知る機会も多く、残念な気持ちにもなりました。
まさか主題歌を探す時にまで”つくる”を実感することになるとは思っていませんでしたよ。作り手でいつづける人もいれば、別の選択をする人も沢山いるんですね。
『キャンバス』の主題歌はどこに隠れているんだ。早く出会いたい!
2022年11月23日
「あとは主題歌、、、」
撮影が終わってから上映までの間にするべき準備の中で、主題歌探しとパンフレットなどを手掛けてくれるデザイナー探しは大きな課題でした。この日、協力をしてくれるデザイナーさんが見つかり、主題歌探しが残りました。
そして主題歌を決める上で重要な問題は、自分勝手になってはいけないという点です。どれだけ『キャンバス』にぴったりでも、アーティストが名もない自主映画に自分たちの曲を使ってほしいかどうかはわかりません。
主題歌。映画の後味を決める重要な1曲。
果たして運命の歌に出会うことはできるのでしょうか。
後編へつづく