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定点カメラ#16 お体にはくれぐれも。
さぁやってまいりました。みなさんお待ちかね定点カメラ。今回で16回目ですね。制作チーム発足当初から応援してくださっている皆さん、最近「お、何だ何だ?映画作ってんのか。青いな〜」と読み始めてくださった皆さん、いつもありがとうございます。8月26日にクランクインを向かえた映画『キャンバス』ですが、撮影の調子はどうでしょうか、、、
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バタンキュー
布団やソファなど休める場所に倒れこみ、そのまま眠ってしまったり意識を失ったりすること。「バタン」は倒れこむ音、「キュー」は弱ったさまや意識を失うさまを表す擬態語とされる。現在では死語になりつつある。
(出典:weblio辞書)
死語になりつつあるですって?5日間連続撮影時の私たちにはぴったりな言葉です。
「あ-----------撮休ぅぅぅ---!!!」
「さ----------つきゅうううううう!!!」
8月28日から9月1日の5日間、朝から晩まで休日無しで動きました。労わってほしいわけではありません。でも、頑張ったでしょう?
2022年8月26日
クランクイン。主演の部屋シーンをなんとか予定通り撮り切りました。余談ですがこの文章を書かせてもらってます私カトウ、今回は助監督というポジションを頂きまして、カチンコを打ちます。カチンコってあれです。あの「よーい、はい!」の後にカチンって音鳴らすやつ。気持ちよすぎて帰った瞬間バタンキュー。
2022年8月28日
撮影2日目。この日も主演の部屋シーン。スクリプターという仕事がありまして、これ私がやっているんですけど、ミスを犯してしまいました。映像ってカットが切り替わるじゃないですか。その繋がりに矛盾が生じてしまうとよろしくないんですよね。例えば前のカットでは机に林檎が置かれているのに、次のカットでは無くなっているじゃありませんか。みたいな。物が在る・無いだけでなくて、その物がどの向きで置かれているかとか、キャストさんがどっちの手で小道具のどの位置を掴んだかとか。最も重要な仕事の内の一つです。それに欠陥が見つかって、当初の予定に加えて初日の3シーンを撮り直すことになりました。大変!!大丈夫かな、、、。ところがどっこい、キャストのノブ君が理想のカットを連発。流石です。迫真の演技に胸を打たれホテルに帰ってバタンキュー。
2022年8月29日
撮影3日目。この映画の肝となるシーンの撮影に手こずり、現場の雰囲気がゾウ4頭分の重量を記録しました。
「撮るだけ撮りましょうよ。後から考えましょ。寺尾さんの感性ってそっちでしょ」
ビシッと一言。録音技師のかおるんはこの現場を本当に元気づけてくれます。あの子めっちゃ好きです私。キャストもカメラマンも、技師も監督も、みんながしんどかった。だからこの日もバタンキュー。
2022年8月30日
ガチャっ。ぎぃー。
「あぁ、雨だ」
撮影4日目。初の外ロケの予定だったのですが、窓の外は雨降りです。急遽予定を変更したので朝はバタバタしましたが、この日の撮影はいい雰囲気だったのでは?それでもお疲れバタンキュー。
2022年8月31日
撮影5日目。晴れたっ!『キャンバス』撮影初の外ロケです。北山大橋と宝ヶ池公園。良いところだ、京都。常時お風呂上がりであるかのような汗の量。誰かせめて入浴剤といい匂いのシャンプーをください。36度で10時間のロケ。ヒリヒリお肌とバタンキュー。
2022年9月1日
撮影6日目。学校でのロケ。先生役の瓜生先生が実際に授業をしてくださいました。聞き入ってしまうスタッフとエキストラさんたち。16時半の完全撤収に間に合うか。時間との勝負でした。5日連続の撮影を終え、待っていたのはバタンキュー。
そんなこんなで今、前半戦を振り返っています。まだまだバタンキューとの共同生活は続きそうですね。
文責:あきら