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映画制作日誌(撮影期間編・助監督)|日清ラ王
随分と空が高くなり、あの五月蠅い蝉の声はすっかり聞こえなくなって、おまけにみんなの声も聞こえなくなって、寂しいような、すっきりしたような、なんとも表現しがたい気分です。そろそろ阪急電車の色が映える季節ですね。まぁ阪急は年中無休でかっこいいか。あの高級感、たまらん。ああでも近鉄のひのとりもスタイリッシュだし、南海も・・・・やばいやばい。鉄道の話になると止まらなくなるのが私の悪いところです。
気を取り直して、今回は助監督という立場で臨んだ『キャンバス』の撮影について振り返ってみようと思います。定点カメラを書くカトウには少しの間お休みしとってもろて。
だらだらと言葉を修飾するのが大好きなので、読むのが面倒くさくなるんですよね私の文章って。
スパッと正直に言います。
「映画は撮るもんじゃなくて観るもんじゃ」
たくさんの出会いがありました。私よりも言葉が好きな変態、変拍子が好きな変態、イケメンカメラマン(この人はシンプルに変態)、絵を描いてくれたホンモノの変態2人、魅力的な役者の皆さん、エキストラとして参加してくださった皆さん、撮影のために力を貸してくれた立命館大学映像学部のみんな、ヘアメイクを担当してくださった方、絵を描くことについて教えてくれたみんな、ロケ地を提供してくださった方々、クラウドファンディングを通して支援してくださった皆さん。
映画を撮らないと出会うことは無かったし、大好きな京都で撮れたし、何よりも楽しかった。でも、
めっちゃきつかった!!!!!!
まじできつかった!!!!!!!
うん。です。やっぱ映画は観るもんじゃね。
しかしですね、恐らくですね、撮影期間がきつかった理由として最も大きいのは「撮影がスケジュール通りに進まない」とか「体力が持たない」とかではなかったと思います。多分「普段の生活リズムが違う人たちとワンルームで暮らすこと」だったと思います。
皆さんもこれから映画を撮ることがあったら気をつけましょう。
助監督としての仕事は果たせていなかったでしょうね。予定から30分遅れてるよと言うだけで、それを巻く術は持ち合わせていませんでしたので。よくもまあこんな人間をずっと捨てずにいてくれましたよ。ありがたいですね。荷物を運ぶことに関しては誰よりも貢献したつもりです。それしかできないので。
という気持ちがきつかった理由の2つ目かもしれません。
自主映画を撮って「きつい」と言える人生なんて贅沢もいいところですよ。貴重な体験をさせていただきました。ありがとう監督。誘ってくれて。
折角なので嬉しかったことも3つほど書いておきます。1つ目は変態の魅力を再確認できたことです。彼らは深い。2つ目は「黄色い私」の絵を描いてもらう約束をしたことです。覚えているだろうか、また正式にお願いしておきます。3つ目は柚子しお味の美味しい袋麵を見つけたことです。あれ最高。
まさか大学4年間の内に2本も自主映画を撮ることになるとは思ってもいませんでした。どんな映画に仕上がるでしょうか。
では、またいつかスクリーンが放つ淡い光の下でお会いしましょう。
あきら