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【老舗の傘店にて傘購入】


 母から借りた折りたたみの晴雨兼用の傘を壊してしまった。
私の扱いが粗雑であったため、傘を開いてから閉じようとしても、“上はじき"と言われる部品が動きにくく、閉じることが難しい状態になった。
開かない傘は使い道にならないが、閉じない傘もこれまた実は困りもの…
開きっぱなしだとバスにも電車にも乗れない。
またそれ以外にも傘の先を留める"露先"と言われるところもほどけてしまった。

 福岡市・天神にある「新天町商店街」という老舗アーケード街に洋傘専門店がある。そこでは修理もしてくれるという看板が掲げてあった事を思い出し、そこで購入した傘ではなかったが、修理のため持参した。

壊れた傘の修理はすぐ引き受けていただき、安堵。
せっかくなので、修理の間、傘を見ていたら、色々こだわりの傘が揃っている。

展示されている傘を見ていると、お店の方がお電話をしている話が小耳に入ってきた。
何とはなしに、聞いてみると、良い傘が入ったら、連絡して欲しいとおっしゃっている顧客の方々に連絡しておられおられるような…。
「傘好き」の方々っていらっしゃるのねえ。

 さて私が使っている傘だが、まだ使用出来るが、長年使っているため生地が薄汚れていた。物は大事に!だが、薄汚れてきたのを使い続けるのもねえ~

これもご縁だ、新調しよう!

傘の修理のつもりが、思いがけず新しい傘を購入することに決めた。
置いてあるいくつもの傘を開いては閉じ、開いては閉じと、一緒にいた姪、お店の方にもアドバイスをもらって素敵な傘を選んだ。

包んでもらっているとき、お店の方が「時代ごとに使われる生地、素材が変わっていくんですよ、重かった物が軽量化し、生地も遮光が強くなり、良くなっていっているんです。お買い求めのこの傘の生地も良い生地なんですよ」と説明してもらうと、大事にしようという気持ちが使う前から湧いてくる。

包んでもらったお店の袋を見ると、1906年から始まったお店とわかる。
117年の歴史!明治時代からなのね。
この間、色々な傘の歴史があったろうなぁ。

 新しい傘に今までとは違う付加価値を感じている…。

#新天町商店街 #洋傘専門店 #しばた洋傘店

傘を入れてもらった袋に歴史が!

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