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【新旧紙幣】〜両替機事情と人情

 「新しいお札は両替できないんですよ。どちらで降りられます?」

福岡市内のバスの最前列に座っていると、若い女性が両替機で北里柴三郎さんの1,000円札を両替しようとした際、運転手さんから言われていた。
 女性は「次のバス停で降ります。」と答えると、運転手さん、アナウンス!
「どなたか旧1,000円札をお持ちのお客様、いらっしゃいませんか?」

 座っているお客さんたち、ゴソゴソと財布の中身を確かめ始める。
 私も財布を見るとちょうど野口英世さんの1,000円札あり。
 一番近い場所にいたので、女性と新旧の1,000円札を交換。
 女性からは「ありがとうございました。助かりました。」とお礼を言っていただく。女性は無事、旧1,000円札を両替機で小銭に両替され、次のバス停で降車。

 〜とただそれだけの事。
しかしハタと思新紙幣は出たが、それに対応する両替機はまだ完全に普及していない事、私自身はもう10年以上、交通系"電子マネー"オンリーで硬貨を使ってバス代の支払いをしていない事に気づいた。
 …昔に比べると、現金、使わない…
そうなると、新規の両替機設置もそんなに慌てる必要もないのかもしれない。
 もちろんたまに、このような両替が出来ず困る事も起こるだろうが、そんな時は、また同じように運転手さんのアナウンスの元、財布ゴソゴソ確認する助け合いで、人情を味合うのも乙なんじゃあるまいか…?
そう思った車内での出来事である。
#新旧紙幣 #両替機

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