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【無心の時間】~甘夏の皮むき~
「甘夏」、「晩柑」、「八朔」といった柑橘類がお店に並ぶようになっている。
柑橘類も様々な種類があるが、上記は”雑柑類”というグループらしい。
そして、私はこのグループの柑橘類が特に好きなのである。
しかし今までは、季節になってもそんなに頻繁に買うことはなかった。
というのも、普通のいわゆる冬の時期にこたつで食べるみかんのように、手では簡単に皮がむけない。私が好きな甘夏他は、皮が厚いのである。
従って、包丁(ナイフ)で皮に切り込みを入れ、皮を剥き、さらに果実が包まれた薄皮の袋もナイフで切り込みを入れて、果実を取り出す事になる。
みかんのように気楽に食べられず、ヒト手間!が必要なのである。
なので、その「手間」が面倒でシーズン中でも頻繁に食べていなかった。
しかし、今年は、初物の甘夏を食べた時、例年以上においしい!となってしまい、ほぼ毎日、食している。
面倒な皮むきも、誰もやってくれるわけではないので、当然、自分でやるしかない。
数日に1度、数日分まとめて3個の甘夏の皮を向き、果実を取り出し、容器に入れ、冷蔵庫へ!である。
ところで、甘夏の皮を剥くのは大抵、夜中近くになる。
シーンとした中、皮を剥いていると、何も考えない”無心の境地”?のようは心持ちになる事に気づいた。
ただ黙々と甘夏を剥くというのが、ちょっとした修行の時間のようになってきている。
以前は、この甘夏の皮を剥く時間がもったいないというか、面倒くさいと思っていたが(今も面倒くさいとは思うのだが)、この甘夏の皮むき時間、私のリセットの時間になっているように思う。
出来上がりは、みかんの缶詰のみかんのようなきれいな形にならず、他人様には出せる代物ではない。
が、だからこそほぼ独占で食べている。(家族は酸っぱくて苦手らしい。なので、取られる事もない。)
今宵は福岡市にある志賀島名物の甘夏!
明日の朝が楽しみである。
皮むき終了の後の備忘録…
#雑柑類 #柑橘類 #甘夏 #八朔 #晩柑