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【続・川上峡の白玉饅頭~花も嵐も乗り越えて】~佐賀県佐賀市大和町~


佐賀市の川上峡で有名なのは、「白玉饅頭」である。

「こいのぼりの吹き流し」は知らなかったが、この白玉饅頭は、私の幼少の時分よりなじみ深いお菓子である。
佐賀の親戚宅へ行く途中で立ち寄って、お土産に、また自分の家にと買ったものだった。

子どもの時は、あまりにおいしく行儀は悪いが、1度に2個、頬張ったりしたものである。

最近は、佐賀の親戚の家に行かず、私自身が車の運転をしないので、すっかりこの白玉饅頭から遠ざかってしまっていた。

昨日は、本当に何年ぶりかわからない白玉饅頭との再会!
こいのぼりも悪くないが、花より団子、白玉饅頭を買い求められたことの方が嬉しかった。

さて、今まで何も考えずに食べていた白玉饅頭、今回購入したお店は、子どもの頃と変わらず、元祖吉野屋さんの白玉饅頭。

入っていた"しおり"を見れば、明治15(1882)年創業とのことで、本年は創業140年にあたるのだそうだ。

この佐賀の川上峡という渓谷で140年!

この間に、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦という砂糖の入手どころか食料品全般、手に入らない時期をあっただろうに、その苦難を乗り越えて、今に続く老舗の白玉饅頭屋さん。

今も昔も渓谷に遊びに来た人たちは、渓谷の風景と白玉饅頭に舌鼓を打っていたに違いない。

日本には100年以上、続くお店が多いと聞くが、この佐賀の渓谷に、たおやかに昔と変わらぬ白玉饅頭を提供し続けるなんて、もうこれは偉業である。

「白玉饅頭」を「佐賀の名産」にした功績は変わらぬ味と長年の歴史の賜物!

さて、ところで、白玉饅頭を購入した際、お店の方から「固くなりますので、本日中にお召し上がりください」と一言添えていただいた。

そう、白玉饅頭は、1日勝負!

もちろん今は、オンラインショップで冷凍した白玉饅頭も販売されているようだし、一旦固くなっても電子レンジなどで再びおいしく食べることも出来る。
とはいえ、やはりその日出来た白玉饅頭をいただく醍醐味は何にも代えがたく、何よりの贅沢だなぁと実感。

子どもの頃は、ただただ食べる事だけに夢中だった白玉饅頭、が、今回は140年の歴史に敬意を表し、1個1個、味わっていただけた。

…今後、佐賀の従姉と会うときは、白玉饅頭、買ってきてもらおう!
そう思った2022年4月23日…!

#佐賀市 #川上峡 #白玉饅頭 #元祖吉野屋

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