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【『ギリシア神話』】
〜買っていたのに読んでいなかった本シリーズ〜
子どもの頃、月刊少女マンガの連載にギリシア神話を扱った作品※があって、読むごとに、すぐ翌月を待ち焦がれたものだった。
※『りぼん』に連載だったと思うのだが、検索しても分らず?何てマンガ家さんの、何て作品だったろう?
お話はロマンチックだし、絵はきれいだし、ワクワクした。
もう少し長じると、教科書や百科事典に多くのギリシアの神々の彫刻を見るようになる。
"ギリシア彫刻みたい!"というのは、全て整って美しい!と言いたい時に私は使っていたように思う。
彫刻からの精緻の美は、現在でも、デッサンのモデルになるわけだから、完璧なフォルムなのではなかろうか?
さて、実際のギリシア神話だが、マンガ以外では、子ども向きのギリシア神話は読んだ事はあるが、大人になってこのような解説本を読む事は初めてかも?
読後、
"ロクなもんじゃないね、ギリシアの神々…。神という名のサイコパスですか?"
というのが、感想…。
現在、使っている"神"とは違う範疇に存在する"神々"の生々しい神話というべきだろうか。
自己中心的、野蛮、残酷、冷徹…
(ゲンナリしました…)
が、本書内にギリシア神話をテーマに描かれた絵画を参考に入れてあるのを観ると、これまた究極の美が描かれて、
"美"と"倫理"は相容れない事もあるかもねと感じいった次第…。
また、このギリシア神話を知っているのと、いないのでは、例えば絵画展でギリシア神話をテーマに描かれた作品があれば、全く理解が違うだろうという事もわかった。
八百万の神ほどではないが、相当数のギリシア神話の神々、一度読んだくらいでは、とても覚えられなかった。
※期末試験的な暗記でないとと覚えられないだろうな。
多くの神々、複雑な関係性を見事にまとめてあり、ギリシア神話入門の書の一冊としてはおすすめ。
#ギリシャ神話 #吉田敦彦