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【博多人形〜伝統の岐路という記事を読んで】

 地方紙の西日本新聞(2024・8.18(日))に博多人形についての記事が掲載されていた。

 経済産業省が指定する伝統工芸品である博多人形、この博多人形が岐路を迎えているとのことで、まず思ったのは、購入する人が少なくなってきたのだなという事だった。
 
昔は、贈答品としていただり、自分でも買ったりと、どのお宅にも一体はあったものだったと思う。
 しかし、今、博多人形を差し上げることも、またいただくこともまずなくなった。
 が、販売不振も一つの原因であろうが、別の要因では、材料である「七隈粘土」の生産が今年で終わるから…とのこと。

 今回、初めて「七隈粘土」なるものがあると知ったし、博多人形は「七隈粘土」から作られていたのねー。
 福岡市の「七隈」という地域一帯に良質の粘土層があった(ある)そう。
 しかし、博多人形の販売不振により、粘土業者の廃業が続き、最後の業者さんも今年でやめるとの事。
 博多人形は七隈粘土あっての作品だったろうから、今後、代替粘土で、今までのように博多人形が生まれるか?である。
代替粘土も2018年から開発に着手されているとの事で、これからは七隈粘土から代わって新たな粘土での「博多人形」がスタンダードになるのだろう。
 江戸時代から続く博多人形は連綿と続く人形師さんと粘土業者さん、また購入するお客さんで成り立っていただろうから、このバランスが崩れると難しくなるのは、想像に難くない。
(どの分野の仕事でもそうだろう)
 …インバウトの方々にお土産としてアピールする?
 その前に新たな粘土で新生・博多人形が製作されることが必要だろうな。
 
 それにしても七隈粘土…こんな粘土があったとは、この記事、読まなかったら、知らなかった…。

 長らく見ないうちにあった博多人形、どこだっけ?箱に閉まったまま…かな?
 陽の目を見せてあげなきゃいけないんだろうな…と記事を読み、思った次第…。

※写真は西日本新聞のサイトから。
 白が七隈粘土、色付きが代替粘土
#博多人形 #七隈粘土

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