【六月博多座大歌舞伎~感銘と雑念と】
お知り合いが行けなくなったと突如、譲り受けた歌舞伎のチケット。
自分から歌舞伎に出向くことはあまりないため、ありがたい機会。
このコロナ禍、あらゆるリアルなものから遠ざかっていたし、世の中もそういう雰囲気となってしまっていた。
この間、リアルなステージを旨とする芸術、芸能、演芸に従事する方は、どれほどの苦境に立たされていたことか…である。
博多座に入ってみれば、客席もだいぶ埋まっていたし、他県からの団体のお客様もいて、コロナ禍の呪縛から解放されてきている。
それでも、歌舞伎ならではの屋号のかけ声はNG,休憩時に客席で食べられていた飲食もNG、以前のような完全な状態になるのは、まだもうしばらく時間を要するんだろう。
そして、今回の舞台は素晴らしかった。歌舞伎については、全くわかっていないのであるが、それでも".気合い"の入った舞台であることは、よくわかったし、心に響いた。
ところで、この「歌舞伎」という芸術、歌舞伎役者だけでなく、音楽担当の地方他、相当数の構成で成り立っている。
衣装だって、Tシャツ、ジーパンってわけではない、居住まい正した正装なのである。
私ときたら、舞台の素晴らしさに感銘と感動しながら、と同時に、一体、この興行、どのくらいの費用がかかるんだろう?
この人数、滞在期間を考えると、この観客数じゃ、絶対、まかなえないよ。
本当だったら、九州まで来ない方が、よほど、楽に違いない。しかし、歌舞伎の伝統を地方の方々にも観ていただく、伝統文化を継続するために、採算度外視して(多分)、松竹さんは頑張っているんだろうなぁ!
〜などと鑑賞していて感銘している脳みそ半分、興行の余計なお世話の皮算用をしている雑念の脳みそ半分…
芸術を継続するには、舞台に立つ方々のたゆまぬ修練、そしてそれを興行してくれる会社の存在なんだろうな…
と雑念に満ちた?歌舞伎鑑賞…
#博多座 #六月大歌舞伎 #伝統芸能