表現再考:蕾のほころび始めるを愛でて
夭というのは、余り馴染みのない漢字ですが、若々しいという意味です。カラダをくねらせながら踊る象形で、妖と、女偏がつくと、若々しい女性の色気を示すようです。
形態としては、内にためたエネルギーが、そとへと溢れ出すそんな感じかもしれません。結婚する若人にふさわしい漢詩として、桃夭というのがあります。
これからの人生に向けて輝き始めるその様を桃に託してうたったものです。
桃の夭夭たる
灼灼たり其の華
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急に寒気が、緩みはじめています。卒業式の時期の風情が準備されつつあるのでしょう。