ナキイナゴ、大文字山、今はどうなってるのだろう。

画像1 3年前の今日、まだ大文字山に登る体力気力があったのですね。初夏に大文字山に登る理由は、ナキイナゴに会いたいから。もうかなり前、大の字に着いた時、ワーーッと四方八方から「カシャカシャカシャカシャ」という軽快な鳴き声が聴こえてきて、感動したことがあります。ところが、数年経ち、また数年経つと、行くたびに、その声が少なくなっていったのです。3年前の今日、やはり声はかなり少なかったです。環境が変わりつつあるのでしょう。これはナキイナゴの♀。幼虫ではなく、♀は羽が退化しています。
画像2 こちらがナキイナゴの♂ですが、草に邪魔されて、ハッキリ写ってませんね😅。♀より小さくて、黄色いのが特徴です。トノサマバッタやヒナバッタなど、鳴くバッタは意外と多いのですが、その中でも、ナキイナゴは、一番ハッキリ聴こえる部類に入ります。大きな後ろ足の内側のギザギザと羽のギザギザをこ擦り合わせて、音を出すのです。キリギリスやコオロギの多くは羽と羽をこ擦り合わせて鳴きますが、鳴くバッタは、足と羽をこ擦り合わせます。
画像3 うんと昔、小学校の遠足の時は、キリギリスもいました。でも、もう今は全くその声は聴かれません。更にナキイナゴも細々となってしまうと、寂しいです。
画像4 登ったご褒美は、京都市街を見渡せるこの絶景でしょう。
画像5 3年前の今日、初めて確認できたのは、コガタコオロギが生息していること。初夏の夕暮れ時から、ビーーッ、ビーーッ、と鳴く幼虫越冬種で、ツヅレサセコオロギにとてもよく似た姿をしています。最初に斜面で見つけた時、ナツノツヅレサセコオロギかと思ったのですが、うちに連れ帰ってみると、夜に鳴き出し、その声でコガタコオロギだと分かりました。また登れるようになりたいなあ、と、写真を見ながらしみじみ思っています。

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