令和5年6月1日からの黄色いキリギリス。亜終齢、終齢幼虫。
6月1日に何とか脱皮。亜終齢幼虫になりました。
触角は基部から破損すれば、脱皮しても再生しません。これをちゃんと撮っておけ、という感じの体勢です。
野外だったら、目立って、鳥などに食べられる危険性が高いです。21年前のは、それをくぐり抜けて、成虫になっていたので、本当に貴重だったのだ、と今更思います。一応、鳴く虫手書き新聞の3号の右下に、写真はあります。実物は本当に真っ黄色でした。
指にしがみつくのも何とかやっと、という感じですが、生き物は生きることを自分から諦めません。
6月14日、脱皮して、終齢幼虫になりました。
脱皮殻はそのままで、食べませんでした。
部屋の中で上から見ると、黄緑っぽくも見えましたが、顔やお腹側はやはり真っ黄色でした。
本当に惜しいことです。けれど、今までになかった状態のキリギリスを観察することが使命だったのでしょう。
終齢幼虫の間は、結局半月あったのですが、歩き方が、ヨタヨタしていて、やはり平衡感覚とかの問題かと思えました。
出来るだけ窓際で過ごさせましたが、陽射し無しで心苦しかったです。
幼虫期、3回だけ、ベランダで短い時間の日光浴をさせてあげられました。これが毎日のようでなければならなかったのですが。
この、あらゆる面で条件が悪く、触角も片方失い、それでも生きられるのか、というのを、観測するように命じられたようなものです。
結果、6月30日に何とか羽化でき、7月4日には初鳴きもしました。異例尽くめで、私自身のメンタルもかなりダメージがあったものの、必然の出会いであったことを、今も感謝しています。春に幼虫を観察する時、本当に出来るだけ沢山見てみると、一定数はアルビノがいるのではないかと思われます。通常の幼虫でさえ、成虫になれるのは100匹に1匹とのことですから、アルビノの成虫に出会える可能性は極めて低いはずです。今回は、3齢幼虫から薄暗い部屋で何とか羽化し、勉強させて下さいました。この黄色いキリギリスさんに心より感謝します✨。