11/10(金)のマーケットレポート
おはようございます。
昨晩の米国株式は、昨日から一転、主要3指数+小型株のラッセル2000すべて1%を超える上昇
ナスダックは2%を超える大幅上昇となりました。
S&P500は50日移動平均線をサポートに反発、今までの安値のラインも超えてきた感じで、理想的な展開だと思います。
【米国市況】株反発、米国債の落ち着きを好感-ドルは151円台半ば
長期金利
長期金利は若干の下落でした。
一時下に抜けた50日移動平均線より上にあり、ちょっと気になります。
また、ムーディーズが米国の信用格付け見通しを従来の「安定的」から「ネガティブ」に修正したことも
来週の国債価格及び利回りの動きについては注意したいと思います。
米信用格付け、見通し「ネガティブ」に修正-ムーディーズ
「年末の強欲」に米株市場は一変、国債利回り低下に誘われ-BofA
為替
ドル円は、日米金利差が縮小したにも関わらず、さらに円安が進みました。
ここ1週間で見て主要通貨の中でもかなり弱い動きになっています。
原油
原油は上昇しました。
特に大きなニュースはありません。
ただ、週足で見ると50週移動平均線よりも下にあり、弱いトレンドです。
経済指標
昨日はミシガン大学消費者信頼感指数の発表があり、予想を下回りました。
トレンドとしても下方向です。
「消費者マインド指数は6カ月ぶり低水準となり、ブルームバーグが実施したエコノミスト調査の全ての予想を下回った。」
また、Fed高官たちの発言もありました。
追加利上げに含みを持たせていますが、急激に上昇している市場への牽制の部分があるなというのが、個人的な意見です。
米消費者5-10年先インフレ期待、12年ぶりの高水準-ミシガン大
アトランタ連銀総裁、インフレ目標の達成にはまだ時間が必要
SF連銀総裁、追加利上げに含み持たせる-高インフレと高成長続けば
株価見通し
FACTSETによると
2023年第3四半期決算で、S&P500種構成企業の92%業績を報告しています。
うち、81%がEPSサプライズのプラスを、61%が売上高サプライズを報告しています。
通期EPSの前回比は
2023年 -0.18%
2024年 -0.22%
バリュエーションは、S&P500の12ヶ月先PERは18.0です。
このPER は5年平均の18.7を下回りますが、10年平均の17.5を上回っています。
これらを総合した予測ですが
S&Pの
2023年末の株価見通しは4,548.23
2024年末の株価見通しは4,696.84
です。
現在の株価と比較すると
2023年末の株価見通しで+2.92%
2024年末の株価見通しは+6.00%
です。
来Q以降のEPSの見通しが下がってきていますね。
弱い経済指標が続いていることから見通しが下方修正されつつある感じです。
それにしても、FACTSETって本当にすごい、ありがたい。。。✨
センチメント
Fear & Greed Indexは引き続きFEARの水準です。
来週は、来週の金利や株価に影響を与えるであろう重要経済指標が相次ぎます。
CPI、PPIの他にも小売売上高も重要だと思います。
CPIでは、CPI全体のおよそ1/3を占める住居費の数値に特に注目しています。
Rentがようやく下落しつつあるデータが出ているので、そろそろCPIに表れてきて欲しいなと思っています。
とにかくデータをしっかりと注視していきたいと思います。