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Earth Day:社内イベントから私にとっての身近な未来を考える

今日のnoteは、Earth Dayに行われた社内のイベントを通じて私が学んだことをまとめると共に、これからの未来に対し、私自身がどう行動していけるのか?どうありたいのか?を書いてみたいと思います。

4月22日は、Earth Dayです。私の中ではもうすっかり定着しつつあるこの4月22日という日。東京では、毎年Earth Day Tokyoとして代々木公園でイベントが行われ、以前に私もボランティアとしてこのイベントに参加したことがありました。

環境問題については、日本でも年々意識は高まってきているものの、じゃあ10年前と何が変わった?と言われると、私たちの生活においてそう大きく変わったものはないように感じるのは、私だけではないと思います。

知っているつもりで知らないことが多い、それが環境問題だと思うのです。

海洋プラスチック問題

今年の社内でのEarth Dayイベントのテーマは、海洋プラスチック問題でした。

海洋プラスチック問題。日本ではスタバなどでストローが紙化されたり、レジ袋の有料化が進んだり等で相対的に海に流れ出るプラスチックの量を抑えようとする動きがあります。日本ではリサイクルも一見進んでいるように思えますが、実際世界と比べてどうなのでしょうか?

世界に目を移したデータがあります。世界各国の海洋プラスチック流出国ランキング。その多くはアジアをはじめとする開発途上国が占めています

13 FEBRUARY 2015 • VOL 347 ISSUE 6223 | SCIENCE sciencemag.org

その国に住む人々の意識的な問題もあるとは思いますが、もっと根本的な原因にあるのが、ゴミを焼却できる施設が十分整備されていない、プラスチックのゴミ山が、貧困家庭の収益源となっているという点だそうです。

イベントの中で1枚の写真を見ました。ゴミ山の中でお金になるプラスチックを集める少年の写真です。

開発途上国には、海洋プラスチック問題に取り組む以前に、もっと喫緊で解決すべき社会課題があります。それは、貧困だったり、教育機械の提供だったり、公衆衛生だったり。

生活が困窮している中で、「環境問題にもっと目を向けろ!」というのは無理な話です。まずはそこに住む人たちの生活を改善することこそが、ひいては海洋プラスチック問題の解決にも寄与していくのだと思いました。

環境先進国と世界幸福度ランキング

では、海洋プラスチック問題に関心が高い国とはどこなのか?こんな問いが湧いてくると思います。

イベントの中で、これについても触れられていました。ドイツ、イギリスといったヨーロッパの国だそうです。

この話を聞いた時、やはりヨーロッパなのか!と感じました。

SDGsの取り組みランキングでもそうですが、環境先進国と言われる国は軒並みヨーロッパが上位を占めています。

このランキング、どこか似通ったものがあるな?と良く感じます。それが、世界幸福度ランキング。

自分自身や社会に対し、幸せを感じられているからこそ、じゃあ国を超えたもっと広い目線で見た場合にも「自分に何ができるだろう?」と考えられるようになるんじゃないだろうか?と思いました。

心にゆとりがあるから、そして経済的な余裕があるからこそ、初めてそういった境地にたどり着けるように思うのです。

じゃあ日本はどうなのでしょうか?

実は、日本の取り組みは、SDGsという観点ではそこそこ評価がされています。実際にランキングも18位だったりと、アメリカや中国をはるかに超え、ヨーロッパを除いた国の中では、最も進んだ国の1つとなっています。

イベントの中でも日本で世界より進んでいるポイントが紹介されました。例えばペットボトルのリサイクル率です。ヨーロッパにおいては40%程度とされるペットボトルのリサイクル率ですが、日本においては、実に85%と脅威の数字になっているようです。

これは、ペットボトルを回収する仕組みやリサイクル工場といったインフラが整っていることもありますが、そもそものきっかけとしては、飲料業界団体が、ペットボトルには単純プラしか用いない、透明なものしか用いない、ペットボトル本体自体に印刷しないなどの自主基準を作り、徹底したことが大きいようです。

どこか一社だけで取り組むのではなく、同種同業他社いわゆる競合同士が手を取り合って、一緒に社会課題を解決していくことが大きな貢献を生み出したという訳です。

これって、昨今大きな課題となっているエネルギー問題ともどこか結びつくところがあるように感じました。

エネルギーをめぐる旅

環境問題に絡んで、最近「エネルギーをめぐる旅」という本を読みました。

この本、めちゃくちゃおすすめです!
私たちが抱えるエネルギー問題のそもそものルーツから紐解かれた上で、今後訪れる世界の中で、私たちは、どうエネルギー問題と向き合うことになるのか?がとてもわかりやすく解説されています。

話が逸れましたが、この本でも言われていたことの1つが、どんなエネルギー生産の仕組み発電方式をとっても、必ず長所と短所があって、どれか1つが正義ではないということでした。

再生可能エネルギーとして有力な候補となっている太陽光発電にも様々な課題があり、地域によって、将来のメンテナンスあるいは廃棄問題までを加味すると、却って火力発電よりも環境に負荷をかける側面が出るケースも考えられる、ということなのだと理解しました。

再エネが正義だ!火力は悪だ!原子力は悪だ!ではなく、双方のメリットデメリットを俯瞰的に捉えた上で、それぞれの技術が適材適所にバランスを持って活用されることこそが、真の意味でのエネルギー問題を考えることなのだと思います。

私たち日本人に何ができるのか?

日本は面白い国です。技術力は高く、環境面でも環境先進国とは言えないまでも、循環型社会の構築が比較的進んでいるそこそこ健闘している国だと思います。

一方で、世界幸福度では、2021年のランキングで54位と、欧米諸国に比べて置いてけぼりの状態が続いています。

これは、日本人が元来持っている気質もあると思いますが、学校教育等で培われた「○○なら、○○せねばならない。」「○○すべき。」といった同調主義を他国の人たちに比べ強く持っているからだと私は思います。

自分自身の意志でやっているというよりも、周りがそうするから、周りもそうだから、自分も"そうしないといけない"と感じる。通勤、残業、上司への報告・お伺い。髪型、服装、人付き合い。

そんな同調圧力に縛られるのではなく、もっと自由に、自分らしく、を追求し、その上で、このチームを、この社会を、この世界を、もうあと一歩幸せで住みやすい場所にするには、自分として何ができるだろうか?自分としてどうしたいだろうか?といった、社会的な道徳と自分の意志との間で、バランスをとりつつ判断、決断していくことが重要だと思います。

違う言い方をすれば、未来を妄想し、ワクワクを妄想し、面白いコミュニティーを妄想し、社会での規律やルールも加味しつつも、それらをどううまく融合させていけるのか?を考えてみるのです。

具体的には、仕事ではある一定の成果は残しつつも、長時間勤務は意識的にやめてみる。あるいは、自分の仕事の中で、「これはやりたくない!」と思ったことは、率直にその旨を上司に伝えてみる。コミュニケーションを良くし、仕事を迅速に進めるために、あえて毎日5分間の雑談タイムを設けるなどが良いのかもしれません。

そんなちょっとした行動変化によって生み出される時間的、心理的な余裕が、ひいては、日本人の未来を面白く、ワクワクするものに変えていくのではないかと改めて感じました。

地球環境問題に限らず、私たちが抱える日々の課題は壮大で複雑に絡み合ったものです。ですが、こんな時代だからこそ、やるべきことに縛られるのではなく、心の余裕を持って、周囲の人たちと手を取り合って、前に向かって進んでいきたいと思います。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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