私のDiSC分類と結果との向き合い方
最近私の所属する会社で、DiSCという性格?特性?分析ツールの診断結果を受けての振り返り研修を受講した。改めて自分自身の性格を再確認し、他者との接し方のヒントを得たため備忘録も含めてnoteに記載しておきたいと思う。
DiSCとは?
詳しくは、日本での提供元であるHRD株式会社のホームページを参照いただければと思うが、簡単に言うと以下の通りとなる。
1. 個人が特性として併せ持つ「仕事のスタイル」を、「D」=主導、「i」=感化、「S」=安定、「C」=慎重の4つにカテゴリに分類する。
2. 4つのスタイルの強さから、個人のタイプを12のDiSCスタイルに分類する。
3. 個人のDiSCスタイルの特性を認識し、チームメンバーやステークホルダーのDiSCスタイルとの違いを認識し、他者に働きかける際のアプローチ方法の違いを理解し、よりよい職場環境を作っていくため方法を見出す。
仕事に対する考え方、進め方は個々人によって異なる。これは職種等からも影響を受けるものだが、個々人が持つ本質的な違いからも現れてくる、という考えから、それを視覚的にとらえ、他者理解を深めようとするサポートツールの1つである。もともとは海外で開発されたツールのようで、HRDのページによると、毎年世界で100万人以上利用されている分析ツールのようである。
私のDiSCスタイルは?
私は、「Di」という判定結果になった。
つまり、最も強い特性が「D」=主導、次に「i」=感化ということだ。
結果を見た時の私の第一印象は、「まさに、その通り!」だった。行動的で野心的、目標志向だが、裏を返せば強引で主張的、慎重性に欠ける、といったところ。その上で感化されやすいので、情熱的になりやすい一方で、着実性や分析思考が弱く、業務が安定した状況(mature)になってくると冷めやすいという傾向があるようだ。「うん、納得。」といったところ。
振り返ってみれば、私は仕事において、他のメンバーのスタイルや進め方に囚われず、自ら「こうだ!」と信じる方法を実践し、自らが見出した方法で本来の目標を達成するために仕事を進めてきたし、キャリア醸成に関しても、自分の強みや特性、スキ(Like)を基にキャリア形成してきたと言えるだろう。
一方で、確かに「自己中」だとか、「自信過剰」だとか、「他者へのリスペクトが足りない」とか、そういったフィードバックをもらうことはあった。この分析結果を見る前から、これら他者からのフィードバックにはある意味納得していたが、改めて私のDiSCスタイルからもこれらフィードバックの意味を再認識した。
周囲のメンバーのDiSCスタイルは?
周囲のメンバーのDiSCスタイルは本当に様々であったが、私の働く部門(統括本部)は、多種多様な業務があり、個人が主体性を持って業務を進めないっと回らないといった特性もあり、必然的に「D」スタイルを強く持つ人の割合が相対的に高かった。しかし一方、その対極にある「S」スタイルを強く持つ人も少なからず存在していた。その人たちの話を聞いていくと、スタイル「Di」の私が決して理解のできないような思考でもないことを感じた。
つまり、反対の特性を持つタイプの人であっても、ありのまま相手の意見を素直に受け止めることさえできれば、関係性良く働くことは可能だし、却ってお互いの異なる強みを融合させることによって、今までにないより良いアイデアや仕事の進め方を実現できるのではないか?とさえ感じることができた。
その理由は、研修の中でも触れられていたが、それぞれの個人は、「D」「i」「S」「C」の全ての要素を少なからず保有しており、単にその強さが異なるだけだからだ。私自身も「S」の特性も持つし「C」も持つ。相手の立場に憑依することができれば、わからないことなどないのだ、と実感した。
DiSC分類結果を受け、これから私の心がけ
「D」「i」「S」「C」それぞれのタイプを理解することが大前提となるが、その上で実践したいことは次の通りだ。
❶ 普段からの仕事相手がどのタイプの人なのか?を見分ける
❷ 相手のDiSCタイプにあった対話の仕方、会話の組み立てを実践する
相手がどのタイプであるかは、相手の話すスピード、表情、態度、反応や話の組み立て方法からも導き出せる。
例えば、「C」のスタイルの強い人であれば、常に周りと良い関係性を意識した行動をとるから、柔らかな態度であったり、比較的ゆっくりとした話し方だったり、意見を言うことよりも共感、同意することが多かったり、といった特徴があるはずだ。「S」なら、結論を口にするまでに多くの事実を説明し、丁寧かつ分析的で、ゆっくりとした話し口調になるだろう。
「D」「i」が強い私からすると、じれったいかもしれないが、まずは相手が話しやすいと感じてくれる表情、雰囲気を作る、そして何よりも大切なことは、結論を急がず、ゆっくりと話すことを心掛けるようにしていきたい。
一説には、日本人は「S」や「C」のスタイルを強く示す人の割合が多いようだ。(経営者では圧倒的に「D」か「i」だろうが。)私は自分のスタイルからくる話し方や傾聴姿勢を変えることで、今後たくさんの「S」「C」スタイルの仲間とよりよい未来を目指していけると感じた、そんな週末の1日であった。