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僕が"ネコ"であるために | 「組織のネコという働き方」を読んで

タイトルを見た瞬間、即買いでしたw

私が所属するオンラインサロンのメンバーさんが、書影をfacebookに掲載されていたのですが、「えっ、何これ!? 私に『読め!』と言わんばかりのタイトル。そしてこのユルいイラストも最高やん!」と思って、その勢いのままAmazonでポチっちゃいましたw

読んでみました。もうワクワクが止まりません!そうそう!マジでそう!と思う記載がびっしり。なんとなぁ〜く「ネコ」って私みたいな人間のことを指した比喩なんだろうなと思っていましたが、その通りでした。

さて、さっそく本の中でも触れられており、上記Amazonリンクにも掲載されているネコ度をチェックしてみます。結果はこちら↓

ネコ度チェック.001

はい、、、全部当てはまっちゃいましたw
紛れもない、私は「組織のネコ」でした^^;

今日はそんな私の「組織のネコ」としての社会人人生を振り返りつつ、これから「組織のネコ」である私が、「組織のトラ」を目指していくために心掛けたいことを書いてみたいと思います!

私の「組織のネコ」エピソード

この本を読んであぁそういえばこんなことあったなぁ〜と感じた過去のエピソードがありました。新卒で入社した会社で、営業(MR)として働いていた頃のエピソードです。

当時、病院の先生からも、また会社からも、とても期待されていた新薬がありました。これは広く使われ、患者さんの治療が劇的に良くなるんじゃないか?と思わせる新薬です。

そういった期待値もあって、社内では初動の採用件数で高い目標が設定されました。

発売初日採用件数: ○○件
発売初日のターゲットにおける採用率: ○○%

私も分かっていました。この新薬には非常に高い期待があること、そしてそれを鑑みると、この高い目標についても、決して届かないものではないことを。

でもそこで起こったコンペティション(社内での採用率競争)に私は違和感を持ってしまったのです。

・この数字を達成することが、どう病院の先生や患者さんにメリットをもたらすのか?
・そのために、どういう理由をつけて、流通業者(医薬品卸)の方に動いてもらうのか?
・まだ未発売で実際の市場での評価が見えない中で、無理に病院の先生に動いてもらうことは却って危険ではないか?

こんな思いが頭の中をぐるぐる回り、結局私は、同僚がぐいぐい採用見込み件数を上げていく中、一人取り残されるように、心の中でWhyを唱え続けていたのです。

一部の周囲のメンバーからは言われました。
「なぜ、コンペティションに参加しないんだ?」
「みんな頑張っているのに、なぜ同じようにやらないんだ?」

今思い返しても、あの時は苦痛でした。数字が上がらないことへの苦痛というより、自分の信念を曲げた行動を半ば強制的に強いられているという状況が、どうしても受け入れ難かったのです。

果たして、私の初日の採用件数、採用率は低迷しました。

結果に対して「もっと頑張っておけば」という意識は微塵もありませんでした。むしろ、これが今の私の担当地区における、会社との間での妥協点だと感じました。と同時に、この辺りから私の心は、営業外の組織へ目が向けられていくことになったのです。

ここを私の主戦場とするには分が悪いと。

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「組織のネコ」でいるメリット・デメリット

チェックリストにも特徴が示されていますが、その中でも「組織のネコ」最大の特徴は、②の「お客さんに喜ばれない(意味ある価値を提供しない)仕事はやりたくない」だと私は思います。

裏を返せば、たとえ評価にならない(あるいは、インセンティブとして金銭的対価の得られない)仕事であったとしても、お客さん、あるいは周囲のステークホルダー(同僚、上司・部下、あるいは間接的な顧客)に価値を提供できるものであるのならば、自ら進んでやってみたいと思う習性が私にはあるように思うのです。

そうすると、この本にも書かれているように、どんどん社内で浮いた存在になっていきます。

・本業ほっぽらかしで、人とばかり話してる
・とんでもない時間(早朝・土日など)にメールしてくる
・メールの書き方がユルい、馴れ馴れしい
・変に気を遣う

こんな風にきっと思われているんだろうなぁなんて思うのです。

私なりに、メリット・デメリットをまとめると次のようになりました。

【メリット】
 自分らしくいられる
 仕事上のネットワークが広がる
 好きなことが相対的にできるようになる
 結果、仕事が楽しい、ワクワクする
【デメリット】
 基本、全て自己責任(人によってはメリット)
 変人扱いされる(人によってはメリット)
 昇進しずらい(昇給・昇格はできる)(人によってはメリット)
 専門家にはなれない(人によってはメリット)

そうなんです。一見デメリットなんですが、もう「組織のネコ」エキスパートにもなってくると、むしろデメリットもメリット、いやデメリットこそメリットなんですよね。

本の中に出てくる、「たまごち」という言葉。

「魂のごちそう」略して、「たまごち」。
お客さんや周囲の同僚、社員からの「ありがとう」が聞きたくて、「できる」か「できないか」ではなく、「やりたい」か「やりたくないか」に従って行動するのが「組織のネコ」という存在なのだと思います。

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ネコがトラになるために

では、そんな「組織のネコ」のような私が、今後どうすればその一歩先にある「組織のトラ」(本書の中では、トラリーマン)になっていけるのか?について最後に書いてみたいと思います。

キーワードとなるのは、「加減乗除の法則」、その中でも特に大切となるのが、質の高い「加」と定期的な振り返りからの「減」の実行だと思います。

私も思い当たる節がいっぱいあるのですが、「やってみたい!」と思ったら瞬発的に手を挙げてしまう。また、最近では在宅勤務中心なので、家のこともあれこれ気になって何でも自分でやってしまう。すると、どんどんやりたいことが雪だるま式に増えていって、気づけば1日の時間が足りなくなっていっている。そんな状況に陥っています。^^;

だからこそ、引けるものは引いていくことが大事なんだなと、本書を読んで改めて感じました。

苦手としていることを言語化し、上司との1on1の中ではっきりと伝える。(「○○やりたくないです」とは言わず、「○○は、やはり私には向いていないようです。どうしても苦手意識があります。」と伝える。)そうすることで、その仕事を得意としている人との協業を検討してもらえたり、反対にその協業相手の困り事を私が補うことによって得られる「たまごち」があるように思いました

また、合わせて質の良い「加」も大切です。そのためには、社内外でトラ的、ネコ的に働いている人たちのネットワークの輪に入っておくことが何よりも重要だと思います。

トラリーマン、ネコリーマンは、俯瞰的な視野を持っている人が多いのが特徴です。自部門の課題であっても、そういった外の視点からの意見をチームに取り入れることで、今まで見えてこなかった解決策が見えてくる可能性があると思うからです。

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さいごに

この記事のタイトルをどうしようか?と考えた時にぼーっと考えていて心に流れてきたのが、尾崎豊の代表曲の1つ「僕が僕であるために」でした。

僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
僕は街に呑まれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に 歌い続けてる

脳内でこの歌を口ずさみながら、そうそう、まさにこんな感じなんだよなぁ〜って思ったんですよ。

僕が「組織のネコ」として暮らすためには、勝ちならぬ「価値」を提供し続けなければいけない。

でも、その正解(正しさ)なんてものはなくって。でもしかし、ないとわかりつつも、どこまでもそれを問い続け、追い求め。

そのために、僕は社会や、この東京という街と向き合いながら、孤独でありながらも、家族や同僚、コミュニティのメンバーとも心を通わせつつ。

自分らしい魂の歌(たまうた)を歌い続けているのかなと、

そんなことを思ってみたりもした、師走に向かう週末のひとときでした✨

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