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ハッピーエンドのはじまり
くりかえし くりかえし 生まれ変わり
1000回やっても失敗のラブストーリー
リインカーネーション リインカーネーションの果てのオーバーキル
どうして どうして
むかしむかしあるところに、雪のような白い肌の美しい女の子、白雪姫と呼ばれる少女がいました
。母親は白雪姫がまだ小さい頃に病気で亡くなってしまいました。白雪姫は継母からの嫌がらせを受けていたため、実家と縁を切って家出します。
「あんなうちにはいられない!娘より新しいお妃様を大事にするようなお父様も嫌い。毒親ならいない方がマシだわ。」
家出した白雪姫は、とある山に囲まれた森の奥に引きこもりました。
白雪姫は自分の人生に嫌気がさしていました。家出後の毎日は平和ですが、1人で生きていくのはなかなか大変です。待てど暮らせど自分の人生を変えてくれるはずの王子も来ない。孤独でした。
「もう何もかもが嫌。生きることに疲れた。お母様のところへ行きたいわ。」
白雪姫は近くに住む魔女から毒林檎を買って食べました。自分の人生を終わらせるために。
それは、魔法の力を秘めた転生林檎でした。
白雪姫は異世界へ転生しました。そこはおとぎの国とは全くの別世界。白雪姫は都会の会社員で、朝から晩まで毎日働きました。中間管理職の立場で、上にも下にも気を遣います。クレーム対応に部下のフォロー、上司は理不尽な要求ばかりで無理ゲー。残業は多いのに役職手当だけでたくさんの仕事を押し付けらます。自宅と職場の往復で疲れ切っていました。そんなときに同じように人生に絶望している青年と出会い、恋をしました。同じ孤独を背負っていた2人は、一緒に転生林檎をかじり人生を終わらせました。
その後も2人は転生を繰り返しました。あるときは猫になっていたり、あるときは違う星の生物だったり、あるときは遥か彼方の未来にいたり、あるときは違うおとぎの国で暮らしていたり…。
転生を繰り返しても、同じように何かしらの理由で人生が嫌になってしまい、2人はリセットしてしまいます。
転生を1000回繰り返したとき、2人は元の世界に戻ってきました。
王子は森の中で白雪姫と出会い、転生林檎を齧ろうとする彼女の手を止めました。
「1000回の転生は失敗してしまったけど、1001回目はきっとうまくいくよ。これからもよろしくね。」
noteさぼりすぎました😇やっと書けた、、、。