【旬杯リレー小説・結】あなたと奏でる物語
⭐️起
⭐️承
⭐️転
⭐️結
ここは駅の改札口前。都会に慣れていない私を心配し、毎度のことながら律儀に見送りに来てくれる。
甲斐甲斐しく世話をしてくれる彼の姿を見ていると、どちらが親でどちらが子か分からなくなる。
まだ、介護される側になるには若すぎると思うのだが、そういう未来も遠くはないのかもしれない。
歳を重ねるごとに、1日が、1週間が、1年が、あっという間に過ぎ去っていく。
「荷物持ったね?乗り換えの駅、分かるね?」
「大丈夫だよ、分からなかったら誰かに聞くから。」
「今日はありがとう」
「こちらこそ、また来るよ」
女というのは勝手なもので、自分の夫が義母の味方をするとキャンキャンいう癖に、息子にはいつまでも母親に優しい子でいて欲しいと思うのだ。
久しぶりに会った息子は、なんだか寂しそうなような、帰り難いような、なかなか動こうとせずにその場に留まっている。
息子をハグしますか?
はい
→いいえ
RPGの文言のような選択肢が咄嗟にうかぶ。
さすがに人前で(しかも大都会で)のハグは、本人も周りもドン引きだろう。やめたやめた。
嫌がられると、こちらだって傷つくし、いいことなんて何もありゃしない。
順調に大人の階段を登り、親離れしている君。歩調を合わせて、私だって子離れしなくては。
これから君は、広い世界を知って、いろんな人と出会い、輝かしい未来に向かって進んでいく。
無限の可能性、何にだってなれる。
そんな君を、いつだって応援しているよ。
小さかった頃の彼を思い出しながら、心の中で抱きしめた。
「「またね」」
・起ストーリー
・承ストーリー
・転ストーリー
🍉最終締切は7月21日です🍉
あとがき
楽しい企画への参加きっかけをくださったPJさん、riraさんありがとうございました!
終わりがくると寂しいもので、結を書くの締め切りギリギリまでもうちょっと粘ろうかなとも思ったのですが、思いついたノリでパッパと書いてしまいました。本当は熟考とかしたほうがいいんだろうか。まぁいいか、楽しけりゃヨシ✨何事も楽しい方がいい。
熟考もまた嫌いではないです。何もできていない、何もしていないような日にも、ボーっとしているように見えて頭だけしっかり働いているなんてこと、よくありませんか?逆に頭空っぽにするほうが、訓練しないと難しかったりします。読書に集中するとか、アニメぶっ通しで全話みるとか(あー楽しい💛)
熟考に熟考を重ね、考えすぎ、心配しすぎ、人生に意味を求めすぎると煮詰まってきます(ぐつぐつ🍲)生きる意味とは…?など、考えすぎてしまう時は魔法の合言葉「人生死ぬまでの暇つぶし」の出番です🪄
その時、その時期に自分に合った言葉たちと、気楽にやっていけたらと思います。
色とりどりの毎日を、鮮やかに過ごせますように💐
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