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カバーから知った名曲5選

どうも。最後のブログ投稿から3か月、3か月も経つのか。。。と驚きを隠せずその間ずっと何か投稿したいなあと思いながらもパッとしたネタが思いつかなかったのですが、ここ数日一つか二つ思いついたのでこうして文にしたいと思います。

今回は、題名通りにカバーから知った名曲を紹介したいと思います。皆さんはカバーから辿ってハマった曲やアーティストはありますか?私はいっぱいあります。最近の曲だと自力でたどり着けたりするのですが、昔のアーティストだとなかなか手を出しにくかったりするのですが、カバーしてくれるアーティストのお陰で「昔のアーティストだけど聴いてみよう」とか素晴らしい音楽の出会いのきっかけになったりします。ですので、今回の私の記事で「カバー曲」の素晴らしさやカバー曲をきっかけに原曲を聴いてみようという気持ちを作るきっかけを作れたらなと思います。

① James Blake - A Case Of You (2011)

James Blakeは元から知っていたが、この曲については認知していなくて、確か雑誌か何かでCarly Rae Jepsenがお気に入りの曲としてプッシュしていたので、「ちょっと聴いてみよ」と思って聴いてみたら余りにも良すぎて震えた曲。James Blakeはこれ以外にも様々カバーしていてどれも素晴らしい。「James Blakeとピアノ」があれば名曲という方程式が既に出来上がっているのかと思うくらい、彼の選曲、アレンジは秀逸で毎回聴いていて驚かされる。悲しげなピアノの旋律とJames Blakeの表現力がこの曲で光っており、何回聴いても大好きで、生涯のベストソングにも入っている曲。原曲はこちら。

Joni Mitchell - A Case of You (1971)

カナダが誇る史上最高のSSWの一人Joni Mitchellの1971年発表の名曲。私はまさしくJames BlakeのカバーからJoni Mitchellにたどり着き、原曲を初めて聴いた時に心を奪われた。James Blakeのはピアノカバーであったが、このJoni Mitchellのオリジナルはギターを鳴らしながら歌っていて、またその演奏が素晴らしいし、歌も最高。カバー曲から素晴らしいアーティストにたどり着いた素晴らしい例です。私にとっては。

② The Band -  A Change is Gonna Come (1973)

1960年代後半から1970年代活躍したカナダ人とアメリカ人を含むバンド。Bob Dylanのバックバンドとしても有名で、メンバーが様々な楽器を演奏することができるミュージシャンズミュージシャンとしても尊敬を集めているバンドのカバーアルバム「Moondog Matinee」からの一曲。この曲のメインヴォーカルを歌うRick Dankoの渋すぎる声が凄く、声出し一発目から「し、渋すぎる」と思った方も多いはず(知らないけど)。私がこの曲の良いと思ったところは兎に角メロディの良さであり、「変化は来るだろう」と何度も歌われるところは聴いていくうちに一緒に口ずさみたくなる。原曲はこちら。

Sam Cooke - A Change is Gonna Come (1964)

オリジナルはアメリカの歌手Sam Kookeの1964年に発表された曲より。the Bandカバーは渋さが目立っていたが、オリジナルにおいては美しさが出ていて、オーケストラの演奏やSam Kookeの歌唱はとても綺麗で素晴らしい。この曲が生まれたのはSam Kookeが白人専用ホテルにチェックインしようとして逮捕されたのがきっかけで、のちに公民権運動のアンセムとなったらしい。「長い間難しい時間を送ってきたけど、変化は来るだろう」と希望を見捨てないと歌われるこの曲のメッセージは当時の人々を勇気づけたであろう。

③ Bastille - Can't Fight This Feeling (2019)

2010年にロンドンで結成されたロックバンドBastilleによるカバー。Bastilleは数々の名カバーを生み出してきていて、ただのカバーではなく、映画からセリフを引っ張り出して曲に挿入することによって、歌詞に新たな解釈を加えたりと、インテリ度高い遊びを実はミックステープで演奏されているので、興味があったら調べてもらいたい。そんな彼らの新たなカバーとなるこの曲は、バックにオーケストラを加えて、最初は繊細に歌うが、サビに向かううちに力強くなっていく展開が美しく不思議と勇気づけられる名カバーとなっている。個人的には「and I'm getting closer than I ever thought I might」と歌う時のヴォーカル、Dan Smithのファルセットの技術が高くて聴いてて毎回「やっぱここ好きだなあ」と感じる。原曲はこちら。

REO Speedwagon - Can't Fight This Feeling (1984)

1971年にデビューしたアメリカのロックバンド、REO Speedwagonの1984年にリリースされた曲。WikiによるとREO Speedwagonはデビュー以降は商業的成功は生まれなかったが、1980年に出したアルバムが1千万枚のヒットを出している。確かに自分は全くこのバンドのことを知らないが、80年代のバンドという印象がある。カバーされたこの曲は、ドストレートな歌詞の恋愛ソングで、比喩表現にしたって、「君は冷たく暗い真冬の夜の窓に映るろうそく」みたいにあんまり考えずとも伝わる歌詞構成となるが、不思議に聴いていると、ど直球な歌詞にクサさなど感じず、全部スッキリと綺麗に飲みこめてしまうんですよね。スーッと聴けてしまう爽やかさがあって、こうしてカバーをきっかけにまた良い名曲を知れて良かったなと思う。

④ The 1975 - By Your Side (2017)

イギリス出身のロックバンド、The 1975が2017年にリリースした曲。この曲で得た収益は戦争で傷ついた子供たちを支援する団体War Childに提供されるものとなっている。この曲が出たのはThe 1975が2nd「I Like It When You Sleep, For You Are So Beautiful Yet Unaware of It」以降であり、ちょうどこのころのthe 1975は、持ち前のポップセンスに耽美的なエッセンスを加えていて、バラードなどでは感傷に浸れながらも、愛や優しさに包まれたムードの美しい曲を作っていた。このBy Your Sideも去年の音楽性を受け継いでいて、同時にこの時期にFrank OceanやBon Iverが使い流行らしたデジタルクワイアなどのヴォーカルエフェクトをこの曲にて使っている。原曲はSadeのこの曲。

Sade - By Your Side (2000)

この曲の歌詞はまさにタイトル通りで、「私があなたの側から離れると思ってるの?もっと私を知ることね」「あなたが寒いときは側にいて抱きしめるから」など優しさ溢れる曲となっている。the 1975のカバーは一つ一つの歌詞の意味をかみしめて歌っているようで、ヴォーカルエフェクトの音楽面もあり、フラジャイルながら美しいムードが出ているが、Sadeのオリジナルでは、音楽はオーガニックな感じで、私にはこのオリジナルがthe 1975のカバーには無かった女性の優しさを感じることが出来た。the 1975のは壊れやすい繊細なムードを表現していて、Sadeのは女性の愛を感じる。対比な存在だがどっちも独自の世界を表現していてどっちも好きである。

⑤ Arctic Monkeys - Hold On, We're Going Home (2013)

当時ロック小僧だった私には、Drakeなど知る機会も無かったわけで、2013年ロックスターとして輝いていたArctic Monkeysをきっかけにこの名曲に出会った。今になって見返したらArctic Monkeysのカバーはちょっとカラオケっぽく見えてしまうのだが、それを裏返してみると原曲を変にアレンジすることなく、ロックバンドとしてそつなくこなしているのが、カラオケっぽさと「ロックバンドだからこそ表現できる渋さ」を見ることが出来て、原曲をすんなりと受け入れることができ、私にとってのブラックミュージックにハマる要因の一つになったのかもしれない。

Drake - Hold On, We're Going Home (2013)

Arctic Monkeysのドラムの始まりもいいが、今となっては曲中に始まる打ち込み音がクセになる。「I got my eyes on you, you're everything that I see, I want your hot love and emotion, endlessly」という歌詞が耳に残りやすく全部は聴き取れなくても、この冒頭の歌詞だけでラブソングだなと察知することができる。そして歌詞を覚えるうちに一緒に口ずさんでしまう、キャッチーさを兼ね備えたメロディの良さによってこの曲の虜となり、最終的にArctic Monkeysのカバー以上に、ヘビロテすることになった。まさにカバー曲から知ることになった名曲である。

まとめ

いかかであったでしょうか。良い音楽の出会いはライブコンサート、テレビのCM、とか様々な形があるがカバー曲から知ることもできます。よかったらあなたのそんな出会いをツイッターのハッシュタグ #カバーから知った名曲  で呟いてみてはいかがでしょうか。きっと新たな出会いを見つけられるかも。。。

追記:以下のリンクからツイッターの #カバーから知った名曲  一覧に飛べるようにしました!​

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