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2024年6月③ 天安門、恋人たち(原題 頤和園 Summer Palace)

先週末は福岡に立ち寄った時にマイナー映画館の看板に「頤和園」の文字とポスターが目に入り気になって調べたら大阪でもやってるってことで見てきました。福岡のボートレース場のとなりでいい味出してるミニシアターでしたが、機会があれば行ってみたいですね。そんでもってよくいくシネリーブル梅田へGO

KBCシネマ1・2の外観

日本の題名は「天安門、恋人たち」なんですが、原題は「頤和園 Summer Palace」いわえんですね。ちゃんと発音したら「イーフーユエン」です。なんで天安門恋人たちなんだろう?まあ頤和園っていうてもなんか庭の映画に思えるからか?よくわからん。

頤和園は北京大学横のバカでかい公園です。湖かよ!っておもう池があったりします。今は観光地で北京大学を見学して頤和園にいって帰るっていうのが定番だと思います。中国語の初歩の本にもよく出てくる名称ですね。Summer Palaceは英語名なのね。初めて知った。

というわけで、始まりは中国の東北部の田舎町の映像から始まる。北朝鮮との国境の街の設定で雑貨屋かなんかを営む父子家庭のユー・ホン(女性の主人公)が北京大学に合格して上京するところから。
映画の中では合格した「北清大学」となってるがw 北京大学と清華大学をまぜているのね。あとは冒頭で買い物に来るひとに「アンニョハセヨ」というセリフがあるのがおもろい。田舎町の描写はそこそこに汽車で北京にいくユーホン。
天安門事件を扱ってるので(事件の描写はそこまではげしくない)中国内では上映禁止になってるこの映画。結論から言うとこんな感じ

〇1980年くらいから2000年くらいまでの中国を感じる事が出来る

〇1980年代の中国の大学生活の雰囲気を感じる事が出来る

〇やたらと性描写

〇ユーホンがタバコ吸いすぎ

中国の大学は基本全寮制がほとんどなので、その様子や民主化に希望を持つ学生もなんだか「ノリ」で祭り騒ぎでやってる子も多かったのではないかとおもう映像ではあった。2005年あたりの制作にしては出来はよい。
まあネタバレしないほうが良いと思うので、これくらいで。私個人としてはチャイ語の映画だから「え?その翻訳」って思う場面見て(笑)うくらいですね。


笑顔が印象的な主人公
北京大学はもっときびしいような気もする
三角関係はラブストーリーの定番

ウィキペディアにも映画のことがあってみてみると

カンヌ系の映画ではある

主人公もまあま別嬪さん。私は脇役のトントンがいい味出してるとおもう。

主人公のユーホンは本間に天真爛漫。ああ、こういう女の子いるなーーっておもうのでそこは面白い。女優名は郝 蕾ハオ・レイ
最近でも活躍して、日本の映画 ナミヤ雑貨店の奇蹟 にも出演している。

いまはもう立派な40代女優ですがこんな感じ

ハオレイさんの最近


この映画でのハオレイさん

ラストシーンですれ違うところはよかったですね。あとは再会してして車に乗り込む時の笑顔かな~。とネタバレするのでここまで。

お勧め度は5段階で3くらいです。


『天安門、恋人たち』(2006年/中国・フランス/中国語/140分/35mm/カラー/5.1/1:1.85/原題:頤和園/英題:Summer Palace/R18)
監督:ロウ・イエ
出演:ハ オ・レイ 、 グオ・シャオドン、フー・リン、チャン・シャンミン、ツイ・リ ン、ツア ン・メイホイツ 、 パイ・シューヨン
脚本:ロウ・イエ、メイ・フェン、イン・リー
編集:ロウ・イエ、ツアン・チアン
美術:リュウ・エイシン
音楽:ペイマン・ヤズダニアン
製作:ナイ・アン、ファン・リー、シルヴァン・ブリュシュテイン
日本語字幕:遠藤壽美子

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