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ギランバレー症候群とバレー徴候と

ギランバレー症候群というのは、
主に呼吸器や消化管への感染をきっかけにして、
末梢の神経を障害してしまう病のことでして、
たとえば、鳥の刺身なんかで当たっちまったなんてのは、
カンピロバクターって菌が消化管に悪さしてるわけで、
そこで体内ではそのカンピロなんちゃらに対抗するための抗体【こうたい】を産生するわけなんですけど、
その抗体が自分の神経まで攻撃しちゃうという、、
手袋靴下型【てぶくろくつしたがた】なんて言い方もするんですけど、
四肢の末梢から感覚や運動機能も奪ってっちゃう。
重症化すると呼吸筋にも影響しちゃうという、、
そんな症候群です。

で、
バレー徴候の方はというと、
錐体路障害【すいたいろしょうがい】っていう障害がある時のひとつの徴候なんですけど、
脳や脊髄という中枢神経になんらかの病変があって、
カラダが思うように動かなくなったり、
異常な反射【はんしゃ】が出てしまったり、
これが錐体路障害。
このバレー徴候はその錐体路障害が疑わられる患者さんの検査で、
まず患者さんの両腕を肩の位置まで真っ直ぐに上げてもらいます。
そこで目を閉じてもらって、
その両腕をそのまま維持してくれとお願いする。
患者さんは腕はそのまま維持をしてるつもりでも
片方の腕が徐々に下がってしまってるという徴候のこと。
手足に軽い麻痺症状がある場合にそれが脳の病変による錐体路障害なのか?
末梢神経の障害か?
とかっていろんな病の可能性があるときにサッとひとまずの評価をするときに必要な検査でみられる徴候のひとつです。

なんてですね、
そこそこ男前にわかりきってるツラで
ギランバレー症候群とバレー徴候のことを
ツラツラと書いてみましたが、
どっちも「バレー」じゃないですか。
ギランが付いてるとか、
症候群と徴候ではそりゃ違うのは違いますしね、
病の機序が全然違うでしょって言われたら謝るしかないんですけど、

「バレー」同じなんですよ。
ここら辺がこんがらがっちゃうんです。
こんがらがっちゃってたんです。

川合俊一がバレーの選手だったのは知ってるんです。
知ってるんですけど、
いざ、バレーの川合俊一は?って先生に聞かれたら、
なんか、白いタイツ履いてるんです。
頭に映し出された川合俊一が舞台の上で
股を水平にまで広げて優雅に飛んじゃうんです。
でも、頭の中のその川合俊一はちょっとニヤけてるもんだから、
(あれ???)
とは、思うんですけど、
(バレー??)
ってなっちゃう。

で、熊川哲也さんが世界的なバレーの人だって知ってるんです。
知ってるんですけと、
いざ、バレーの熊川哲也は?
って聞かれたら、
ピンクのバボちゃんの横で熊川哲也さんが笑ってるんです。
(そっちのバレーじゃないだろ?)
って思うんですけど、
(でも、あの人のジャンプ力凄かったな)
とかって余計なこと被せて思い出すんです。
そしたらもう、完全に熊川哲也がAクイックでスパイク決めてるわけです。
(バ、、バレー??)
ってなっちゃう。

なっちゃってたんですけど、
最近ははさすがにちょっと整理はついてて、
川合俊一はバレーの選手ね、で、バラエティにも出てたしね、そうバレーボールの人でしょ。
ってのはわかるようになってたし、
熊川哲也はバレーじゃなくてバレエね。なんか、外国でスゲかった人。でなんか日本でも、とってもスゲー人な感じ。
くらいには
ギランバレー症候群とバレー徴候を理解してたんですけど、

今日の臨床医学各論の授業でより明確になりました。
川合俊一さん
ロサンゼルス、ソウルとオリンピックに連続出場。
全日本代表の主将であり、ブームや人気の中心だった人。
センタープレーヤーとして活躍した日本男子バレーボール界のレジェンド。

熊川哲也さん
イギリスのロイヤルバレエ団の元プリンシパル。世界最高峰のバレエ団の主役を張る最上級の地位に登り詰めたバレリスト。
日本バレエ界のレジェンド。

って感じで紹介できるようになりました。


覚えるのに時間がかかるかかるんですよね。
時間はかかったんですけど、
で、ギランバレー症候群の方やバレー徴候が出る方をワタシが治してあげられるわけではないのですけど、
その方たちに何が起きているのか?
何が大変なのか?
どんな声をかけてあげられるのか?
そういう意味で
ちょっと成長の実感を得られた日でもありました。

なので、
いつかのいつか
万の万一に
川合俊一さんにお会いする機会があったとき
こんなミスは無さそう。

「本当にすごいジャンプ力ですよね!!!」
「でまた、凄いですよね!柔軟性っていうんですか?ジャンプした時の股って水平っていうかVの字になっちゃいますもんね!逆 Vっつーんすか??Vっすよね!V V!」
「ま、そんなバレーの方に柔軟性を褒めるなんてのは逆に失礼なんでしょーけどー!」
「あの回転だって、目回りそうなもんですけどね!」
「ま、これも元プリンシパルにねー。いうことじゃないっすよね!」
「たははーー!!」
なんて笑っちゃってるジジイ。
バレーとバレエの区別はついたので、
こんなこたー無さそうです(^^)


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