終末時動揺【しゅうまつじどうよう】

リハビリテーションの学びの中で、
運動失調とは何か?
というのの中に
終末時動揺という徴候があるのだそうです。
人生の終末時に動揺する。
って感じに読めちゃいますが、
その終末ってのは、
運動による動作の中の終わりの末。
なので、
例えば、壁に留まった蚊を人差し指で、
チュ!ってしちゃおう。って時に、
始めのうちの腕の動きはしっかり蚊に向かってくのだけど、
蚊に近づくにつれて、「動」いて「揺」れる。
震えるってことですね。

特には小脳がその役割をしてるんですけど、
「協調」という機能が働いているかがその徴候に現れます。
協調を主る脳になんらかの障害が起きると、
細かい作業が難しくなる。
壁の蚊をチュ!ってために腕の大きな筋肉に対して、
脳が指令を出してカラダが動く。
そこまでは良いのだけど、
最後の最後で揺れちゃう。
なので、チュ!って出来ないのは、
脳の中での情報交換がどっかで阻害されてるからなんですよね。

テストは検査機器とかじゃなくて、
施術者と患者さんでやります。

宇宙から来ちゃったETと少年が友情を確かめ合う
指先触れ合うプレーとかって、
若い人は知らないと思うんですけど、
人差し指の先っちょを合わせるアレです。
ETにちょっと意地悪な感じですけど、
施術者が少年、患者さんがET。
少年は
こっちの指先をいろんなところに動かすから、
まずそれに触れて。
ってETに頼む。
ボクの指に触れたら、今度は君の鼻に触れるんだよ。
ってETに頼む。

で、少年は無作為に人差し指を動かして、
ETはそれを追い、タッチしたら自分の鼻に。

ってのを繰り返すんです。
ETめっちゃゆっくりそうですけど、
なるべく速く。

宮本武蔵は箸でハエを捕まえたって逸話があるみたいですけど、
それでいうなら、
宮本武蔵にお願いして、
ハエを箸で採ったら食べる。採ったら食べる。
ってのをチョー早くやってもらう。
みたいな検査。

意味わからなさすぎますかね(^^)

指ー鼻テスト。
って名称のまんまのテストなんですけど、
ズレちゃうんですよね。
自分の鼻の方も。
脳の協調がされてないと。

で、
なんか、思ったんですよね。
だいたい、
最後の最後って揺れるな。って。

指先じゃなくてですね。
ココロが。
で、ココロが揺れるからズレちゃうってことあるよなって。

よし、やろう!
までは良い。
動き出しも良い。
でも、最後の詰めのところで、
迷ったり、揺れたり、緊張したりするもんだよな。
って。

人ってそういうもんなのかな。
と思うと、
じゃ、人として生きる中での
協調ってなんだ?
脳ってなんだ?
とかって考えると、
また、人なのかなと。
人である他人。

自分は揺れる。
他人に推してもらう。

他人も揺れる。
自分が推してあげる。

そういうもんなんでしょうね。
今は特に
協調こそが人類にとって大切な時期なんだろうな。
なんて、生意気すぎますけど、

脳の機能だけを頼りにしてても、
協調の指令が来ないと揺れる。
誰かの指先が揺れてチュ!って出来ないなら、
簡単に出来る人がやってあげたら良い。

てか、壁の蚊をチュ!って、
例えが悪すぎたなと、
反省してるんですが、

終わりは揺れるってのを把握しといて、
揺れないように。
または、揺れる想定。
って注意はしといて損はないですよね。


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