2023年 楽曲大賞 by おなむ

Spotifiまとめの季節皆さんいかがお過ごしでしょうか、
楽曲大賞記事最後に書いていたのが3年前と知ってちょっとびっくり。
毎年書いていたつもりだったけどSpotifiまとめを見て満足しきったのかもしれない。

2年前はコロナ禍で石原夏織さんにハマり、
1年前は電音部がトップだった事を覚えています。
DNAに刻まれたオタクソング信仰気質に改善(?)が見られた2023年
それでもSpotifi「My Top Song 2023」の100曲内にみかけるオタクソングの強さをひしひしと感じ、書き留めておくことにします。


おなむの2023年総合スコア

1.残り香 by 4na 作詞作曲:Shun Ueno

2023年が始まる1月にリリースされ2月に失恋した朝
この曲と目覚めた思い出の曲。

チルサウンドで定評のある4naくんの大好きな曲で

メロウなサウンド、スローテンポでマイナスイメージな曲かと思えば、「振り返ることに意味は無いと、過ぎ去った未来に期待してないで」と縋っていたいこの「残り香」は消えていくことで部屋の明かりをつけ今日が始まっていく。あくまで上昇志向な失恋のお話、好きすぎる。

ピアノとストリングスの調和が素晴らしい短長のバランスが聞いていて心地のいい楽曲。
4naくんの歌唱力をとっても気だるげに歌い上げることで魅せられる世界観も何物にも真似できない1曲を作り上げている。

何曲紹介してもアレなので4naくん楽曲をほかにも聞いていただければわかってもらえると思う。サウンドだけでも強すぎるのに、おれ、こゆうオスの声だいすきなんですよね・・・・。


2.ほんの感想 by 長瀬有花 作詞作曲:いよわ

個人的にLIVEで見たこともあるのでずるい選曲から、
 第一印象からきしょい(褒め言葉)と思っていたけれど咀嚼するほどに魅力に気づいて言ったのでノミネート。

まずはこの曲って人が演奏できるの?ってほどの音の物量。
打ち込み電子音ならそれはそうだけれど、これを生バンドライブで見せられては納得せざるを得ない。

生披露を抜きにしても音源で聞いてもらっても納得のいく良いサウンド
普段歌詞を気にして聞く人間ではないのだけれど、だからこその良さもあり
正直の歌の歌詞を理解しきってはいないのだけれど、
「共鳴世界の尾びれ、泳ぐ光はクリーム」の響きだけで気持ちいい
「ぶつかったシープは恋して、ゴチャる思考はスイープ」は何喰ったらこのフレーズ思いつくのかわからん、かわいい。

何より曲構成が印象強すぎて、
Aメロの連打からサビ
2番は特殊すぎるAメロで切られたと思えばCメロ+大サビのサビ連打。
ラストにAメロに戻ってスローテンポに。

長瀬ゆかのポテンシャルを引き出す人を表す素晴らしい曲に仕上がっている
作詞作曲は最近個人的まーじで見る機会多くなったいよわさん、
女性声優アーチストを追いかけていた時にも世話(?)になっていたのでこの邂逅も運命だったのかもしれない。

いつものプレイリストの外、Spotifi Radioを聞いていて飛び込んできたこの異質な曲に魅せられて、気づいたら1st Liveに足を運びライブレポ記事を執筆するほどにゆかしがり、今ではいつものプレイリストの中にいるこの曲を垂れ流して聴いている僕のためにある曲です、ほんとに

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3.Tokyo Bug Night by 電音部,犬吠埼紫杏(CV.長谷川玲奈)作編曲:Moe Shop 作詞:山崎あおい

昨年ハマった電音部からノミネート。
総合9位、電音部アーティスト内なら1位で聞いてた曲です。

電音部は各エリアで曲の気質が違っていて最初はシブヤエリアのバチバチサウンドからはまりだし、昨年はハウスミュージック主体のアザブエリアばかり聴いていて、ケンモチヒデフミさんしか勝たんの気合でしたが、、

今年はまた打って変わりハラジュクエリアの熱い年になったと思います、
ちょうど電音部2部の始まりになりシンジュクとハラジュクがフィーチャーされていたので、
リリース楽曲的に仕方ないけどね、つよすぎるもんね。

今年はpiccoさん手掛けるハラジュクエリアの3部作、
「TearDrop」by 電音部,picco,桜乃美々兎(cv.小坂井祐莉絵)
「タカラモノ」by 電音部,picco,水上雛(cv.大森日雅)
「Prayer」by 電音部,picco,犬吠埼紫杏(cv.長谷川玲奈)
がリリースされ僕の音楽体験的にも物語的にも大きく話が進行していきました。

TearDrop聴いた時には衝撃で再生の手が止まらなかったし、リリース直後にpiccoさんのTwitterスペースで制作秘話まで語られめちゃくちゃ楽しかった…。曰くこのトラックの2番はご褒美トラックであるし、なによりその後
4作目がリリースされてまじもんのご褒美にありつけるとは誰も知らず。。

オタク語りになっちゃいましたが、結局DNAに刻まれてるからなのか世界がそういう風にできているのかは知らないけれど、メディアミックスの手法はずるいしすごいってこと。1曲内に入れ込める情報量が多すぎてサウンドだけでなく物語性まで含められちゃうので、まぁいつの時代も。ドラマ主題歌が流行るのとかで証明済みだったのかもしれないけれど。。。

Tokyo Bug Nightの話しをしそびれましたがこの3部作と某ご褒美トラックの間にリリースされたシングル楽曲なのでオタクじゃない人でも楽しめる曲になっています、日本の現代音楽を司る”Kawaii Futur Bass”代表みたいな曲なんでぜひココから。MoeShopを信じろ、

4.earth meal by asmi 作詞作曲:Rin音,asmi

2021年リリース曲を持ってきてごめんなさいの気持ち。
だけれど長瀬有花さんも言っていた「はじめましての曲は全部新譜」の気持ちでノミネート、鬼ほど聞いた宇宙移住計画に失敗した男女のお話。

聴いているだけでほっこりできるストーリーにそれを補うサウンド
冒頭から始まる心地よいテンポのラップに、
誰もいないテーマパークや映画館の哀愁や
地球を君にあげるなんて、死ぬまで君といるなんて嘘くさくて言えないはずの言葉が本当に言えちゃう世界。3分50秒で聴ける映画なのでぜひ聞いてほしい。1曲の完成度がたっかい。個人的にはasmiさんソロ音源のがすきです

5.夜のマジック by Mel 作詞作曲:Mel 編曲:Shun Maruno

頭のメロでめろめろにされてすぐのサビメロ間奏でえっっっっろ。
ってなった曲、リリースが12月頭だったことですぽちふぁいの統計にのりませんでしたがMel君も今年たくさん聞いてきたアーティストのひとり。
4naくんとともに今推せるアーティストです。

3分であることがもったいないくらいでリピート再生でメロに聞き入ってしまうし、語尾の韻踏みも心地よいしメロ良し声良しでおすすめ楽曲

この曲はあまり理屈とかじゃなくて雰囲気でいい曲!なので語ることも少ないんですが、きっといつかこの好きが言葉になると信じて聞きこみます(要するにバカ)

Romanticもいい曲なのでぜひ、

6.循環 by Hony Come Bear 作詞:Kaako作曲:Monkey・Kaako


丸1年ぶりの新譜発表に小躍りしたHonyComeBearさんの「循環」
前作が「走馬灯」だったためかまじで消えてしまったのかと落ち込んでいたけど生き吹き返してくれてよかった。

楽曲までもが生命の息吹を感じるテーマ、歌詞、メロを内包していて
目まぐるしい転調ではなく緩やかなスローテンポ化や盛り上がり進む曲調に自分の呼吸が重なる。

7.夜を待つよ  by Midnight Grand orchestra 作詞:TAKU INOUE,星街すいせい 作編曲:TAKU INOUE

いのたくさんのおたくとして一曲、ほんの最近知ったミドグラなるグループから「夜を待つよ」

流行り(?)のレトロ調の印象的なメロディにキャッチーに繰り返される「夜を待つよ」のフレーズ、印象×印象で一度聞いて病みつきになりました。

作詞が神がかってると思うていてラップとは似ても違うてもいいけど敷き詰められた歌詞が聴いていて気持ちい楽曲

音楽詳しくないので何がこんなにも心地よく見せてるのかわかる人いたら教えてください。

8.SERENDIPTY by Asterline 作詞作曲:

2023/12/16,17に開催されたTokyo 7th シスターズ 2053LIVE”brightester”でも披露された「SERENDPITY」が大変楽しみでLIVEに参戦したのですが・・・・

9.ライフ・イズ・サーカス by RiPoP(恋淵カレン(cv.七海こころ)一ノ瀬ミオリ(cv.小茅楓)) 作詞作曲:作詞:法戸祐樹  作曲:法戸祐樹

と思っていたところライブでその構想ぶっ壊されたのでこちらを紹介。

オタク好みの萌えソング、と言ってしまえば
LIVE映え重視のコール&レスポンス楽曲と言ってしまえば
それで終わってしまう中でRiPoPというユニットの背景や、
物語を知らなくても伝わる可愛さと可愛さの裏側にある何かを汲み取れる歌詞が特徴的な楽曲になっている。

第一印象で言えばアイドルソングにありがちなポップロックハイファイな印象を持ちます。
それはこのRiPoPが「可愛くなければ意味がない、私が”一番”かわいい!」
をコンセプトにしているユニットだからで、

一ノ瀬ミオリ役である小茅楓さんがラーメン好きという事もあって、
1Aのセリフ歌詞である所の替え歌、「お気に入りのデブラーメン、食べにいこーっと」を編み出したのは曲目通りサーカスのように楽しい曲に味付けされている。

そして曲を聴きこめば見えてくる実はただハッピーな曲だけで構成されていない裏の顔、そもそもこの曲「なんかなんか今日はアンハッピー」なのだ

間奏や使用楽器などで明るく見えるこの曲も、中身では
”嫌なこともあるよね、それをバネにして幸せを感じられる足しにしようよ”
といった内容が描かれる。

落ちサビ「どんなに不安なことでも、いつかは笑顔になれる」
「君のストーリーを紡いでこう、きっと最高のストーリーが待っている」
の歌詞も、「いつか」という不確定な言葉遣い、決して無責任じゃない応援歌をする(それがナナシスらしいのだけれど)

あくまで一緒にというのも、そんなつらく不安な要素は視聴者側だけでなくこの歌を歌うRiPoPもまた嫌なことも不安もある一人の人間である示唆的な要素なのだと思う。冒頭でも触れたコンセプト「私が”一番”かわいい」を体現する恋淵カレンは物語上で弱みを見せることはなく、また一ノ瀬ミオリも天然キャラとして弱みを感じることはない。

そんな二人の内側を感じられる物語の補完的要素を含めながら一緒に世界を楽しもうというRiPoPの君と私に向けた応援歌がライフイズサーカスなのだと思う。

補足、他楽曲にもみられるRiPoPの生き様、人生楽しめるモノは楽しんだもん勝ち、やらなきゃ損!なんてよくあるメッセージをメスガキに説教される気分がとてもいいのでお勧めです。

最後に、曲名「ライフ・イズ・サーカス」の意味について
直訳すると「人生は大騒ぎ」この曲の第一印象としてはぴったりで
オタクだもんこの曲好きだしかわいいし最高だけど、
ショーとしてのサーカスを充てるならば「人生は見世物」となるわけで
アイドルという商売、嫌なことも不安もある中で
素敵な自分を”一番”かわいい自分を見せつける、胸張った人生を見せつける
こいつらつええ。と思う僕です。

この曲をLIVEの(RiPoPとしては)1曲目に持ってきたのは天才でした。
盛り上がりとしても、曲の最後のフレーズとしても裏も表も、
浅いも深いも、闇も光もある味わい深いラーメンでした。

「えくすぷろ~じょん!」とかいう歌詞あるのに
ここだけキメてくるのも良いよね。

「Fantastic Showtime never ends」

最後に、

来年も楽曲大賞書くのたのしみ、

(了)