祖父に裏切られた話

倒産が決定的になったのは


母の父が原因といわれています。

私がまだ小学校低学年だった頃

ある日
母方のおばあちゃん家に遊びに行きました。

家族5人で祖母の家に行き、少し休憩した後

なぜか母が私たちに

「お外であそんでらっしゃい」と言われたので

兄と妹と共に遊びに行きました。

私は、勢いよく走り出す兄と妹を追いかけましたが、ふと立ち止まり

「どうしていきなり外で遊びなさいってお母さんは、言うんだろう？」

母の言い方がとても不自然だったので

ふと疑問に思い、

私だけおばあちゃん家に戻りました。

玄関の半透明の引き戸の前に着き、

背伸びをして中を覗き込むと、

父、母、祖母、祖父が何か話し込んでいます。

よく見ると、普通に話してる感じではなく

喧嘩しているみたいでした。

鬼のような形相で祖父に怒鳴っている父

下を向いて萎縮している祖父

祖父の方を見てガッカリしている母

引きつった笑顔でなだめている祖母

そんな時私は、

「うわぁ〜お父さん怒っている

なんか怖いし、関わらない方がいいやつだ」


と本能的に危険を察知し、兄と妹の所へ行き遊ぶのだった。


この時の決断はよくやったと


幼い自分を褒め讃えたい！



それから、しばらく兄と妹と遊んでいたら


母が戻ってきてそろそろ家に戻りなさいと言ってきた。


おばあちゃん家に戻ると、何事もなかったように元に戻っていた。


私が見たもの一体何だったのか?


これはいわゆる大人の演技と言うやつか....


大人はみんな演技をする


子供に悟られないようにするため優しい嘘をつき演技をする。


まいっか....


世の中知らなくていい事はたくさんあるのだ。

とまた私は私を励まして、考えることをやめて


いつものマイペースの自分に戻っていくのであった。

パート2へ続く