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33w3d 妊娠線ができて初めて考える、“自分のためだけの自分の身体”が死ぬということ

出産予定日まで残り46日。正産期(いつ産まれてもいい時期)に入るまで25日となった昨晩、お風呂の鏡で前日までは無かったはずの赤紫色のひび割れを下腹部に見つけた。参考画像こちら↓

こんな感じで、皮膚が急激な膨らみについていけず断裂してしまうのが妊娠線。おっぱいやおしりにできてしまう妊婦さんもいるみたい。

私は妊娠初期から保湿クリームで予防を念入りにしていたからまさか自分に妊娠線ができると思わなくて、見つけた直後は鏡が見れなかった。

落ち込みすぎないように、「人におなか見せる機会なんて滅多にないし」とか「出産したらそこまで目立たなくなるっていうし」とかいろんな言葉を並べてみたけれど、布団に入ってもなかなか眠れず、悲しくなって久しぶりに泣いちゃった。猫がいっしょに寝てくれていて良かった。

妊婦さんの半数くらいにできるということは知っていたけど、いざ自分の身体にできて一生痕が残るものだって考えると、暗い気持ちから逃れられなかったな。  

一晩経って鏡をあらためて見て、ショックはショックなんだけどとにかく受け容れるための努力をしなければ、という前向きな心持ちになってきた。

がん患者が自分の死を受容するまでの心理の5段階に“否認→怒り→取引→抑うつ→受容”というプロセスがある。私は死ぬわけじゃないしむしろ生み出すほうなのだけど、自分の身体において一生治らないという事実があるという点で、これと同じプロセスを辿るしかないのだろうなと思った。

鏡を直視できなくて(否認)、どうして私が1人で後期つわりに悩まされながら腹の皮膚まで裂けてしまうのかと理不尽な気持ちに駆られ(怒り)、これからも保湿を念入りにするからどうにか痕が残らないでほしいと願い(取引)、できてしまったものは完全には治らないと知って落ち込み(抑うつ)、この妊娠線があったからこそわが子に会えたんだ(受容)というのが私の辿る大体のプロセスでしょう。


“自分のためだけの自分の身体”の死を受け容れるということ。母親になるというのはそういうことだなと改めて思う。すべてを犠牲にするのもおかしいけれど、自分のためだけを考えて生きることもできない。

お風呂場で妊娠線を見つけたとき、ほんとうに悲しくて悲しくて、今日は1日中ぼうっとして何も手につかなかった。こんな私を大袈裟でばからしいと思う人もいるだろうし、「妊娠線は勲章!」と本気で考えられる人もいるのだから人それぞれ受け取り方は違うと思うけど、私は今かなり落ち込んでいます。

残り1ヶ月であとどのくらいおなかの皮膚が裂けてしまうのだろうかと、とても不安。妊娠線の画像を検索すると、かなりひどい皮膚の状態になっている人もいてどんどん不安になってくるの。

はやく全部ひっくるめて受け容れてしまいたいよ。そしてあと30日もすれば産まれているかもしれないなんて、ちょっと信じられないよ。

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