大事な人を亡くした際の為の個人的な心理的備忘録
昨夜、とある方の急逝の話を聞いたことをきっかけに、先日、お母さまのご逝去から数週間を機に連絡を取り合うようになった彼女のことがまた胸に去来しまして。
彼女とは、娘が産まれる前に知り合ってから、ほぼ年賀状だけのやりとりで、数年に1度、電話で話したりするくらいの間柄でしたが、先日、夜9時半過ぎという珍しい時間にお電話いただきまして。聞くと、お母さまのご逝去とご葬儀から3週間経つが、心の整理ができなくて話しをしたくなって、ということでした。
ちょうど娘が熟睡した後だったので、タイミングよく、ゆっくりお話しが聞けて、久々に落ち着いて語り合うことができたのでした。
お母さまはお元気だと聞いていましたが、昨年、入院なさってから、先月、急に容態が悪くなり、病院に呼び出され、お母さまが息を引き取る瞬間まで手を握り続けて、最期を看取ったとのことでした。お兄さまがご葬儀を取り仕切られたそうです。
周囲の人たちに支えられてはいるけれど、お母さまがもうこの世にいないことがまだ実感できず、「もう母と話せない、会えない辛さが押し寄せてくる」「母と話したくて仕方ない」ということでした。
自分の父の他界の際を思い出し、私が父と心で語らうようになった経緯をお話ししたのですが、私が彼女に語った言葉は、未来の誰かを亡くした自分が聞きたい言葉だったと後から気づき、それを備忘録としてnoteに書くことを思いつきました。
端的に書きますと、
・氣持ちの整理がつかないのは当然。それだけのショックだったのだから。
・【日にち薬】という言葉があるように、時間はそもそもは味方。ショックのあまり、時が止まったようにさえ感じたり、時の流れを残酷に感じることもあるけれど、それは胸の痛みが引き起こす、脳の錯覚的な捉え方。
・でも、自分が感じることにはダメ出しをしないで。氣持ちを優しく認めてあげることが回復に繋がるから。
・食べる、寝る、トイレに行く、歯を磨いたりお風呂に入ったり、という日々の繰り返しが大切。
・それらが辛いときもあるけど、できない時もあるかもだけど、あの世から見守られてる感覚を持つと、【日にち薬】が漢方薬的に効いてくる。
・「ああすればよかった」とかいう後悔は、過去にココロが行っちゃってる。
「これからどうなるの?」という心配は、未来にココロが行っちゃってる。
【今のココロを感じて、今を生きる】積み重ねが大事。あの世の人もきっとそれを望んでる。
・辛い時は、静かに自分の呼吸を感じてみて。あの世の人の見守りをあたたかく感じることは、最初はなかなか難しいかもだけど、そのうち、そういう瞬間が来る。そのうち、他界した人と心で会話する生活になってくる。
(呼吸に意識を向ける「マインドフルネス」の技法、便利です)
……端的に書けていませんが、先日の彼女から来た電話でお話したのは、ザッとこんな感じでした。
こういうことは、本に書いてたり、誰かが言ってたりします。
彼女の亡くなられたお母さまが、私の口を通じて、愛娘に向けて語られた内容だったように思われます。
そう伝えると、彼女も「私もそう思う」と言っていました。
突然私に電話したタイミングが丁度娘の熟睡後だったのも、お母さまが「今ならイイから、電話して!」と言われたのかもしれない、と言うと、彼女も「そんな気がする」と言っていました。
後日、日下由紀恵さんの本『亡くなったあの人と話したい……をかなえる本』(長岡出版、2021年1月)をご紹介しました。
昨年、書店で平積みのを買って読んで、これは内容のエッセンスを掴めたからもう読み返さないだろうと思って売ってしまったのですが。今は、市立図書館にもあり、街の書店にある(紀伊國屋書店のKINOナビと、ジュンク堂書店のhontoというサイトで検索したら、ジュンク堂の方には在庫僅少と出た)のをお伝えしたのですよね。(通販は、定価より高い値がついてたのもあったので要注意、との情報も添えまして)
すると、次の日曜に市図書に行ったら普通に借りられたので、「平日市図書でお会いできたら、次に借りられる手続きができるかも」と彼女に連絡したら、「あれから即ジュンク堂に取り置きをお願いして買いに行って、今、少しずつ大事に読んでるの。私のバイブルのひとつになってる」とのことでした。
私もまた手元にきた本を読み返しているところです。
ネットのレビュー、評価の高いのも、そうでないのも、両方あったところも、改めてなるほどと思うことでした。
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辛い時の的確な対処法マニュアルなんて、その人の魂にしか分からない。
寄り添われる方がいい人もいるし、そうでない人もいるし。
あの世の人とのコンタクトを実感できる人も、信じられない人もいるし。
でも、ご縁があって繋がれる場合、その繋がりは大事にしたいと思った次第です。
勢いに任せて書きました。今回はこれにて。