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平成個人史#5 希望編

 つれづれつづり5回目。時代は平成の終わりから、今この時。平成を越え、時代は令和となりました。平成への改元の頃は物心が付いていなかったので、記憶にある中では初めて元号が変わる瞬間に立ち会った気分です。他の方々がつづった改元エピソードとは全く違う流れで迎えた新しい時代。そのことについては、きっといつかつれづれつづり令和編でお届けする事となるでしょう。30年後かな?

 さて、その後の私であり、今の私の事です。一番最後ではありますが自己紹介です。
 はじめまして。つれづれつづり会員番号008です。聡明な読者諸兄におかれましてはすでに私が誰かはお察しいただいている通りかと存じます。敢えて名乗るような野暮なことは致しません。たぶん名乗っても「誰?」と言われるだけなので、これ以上は言及しません。

 年齢は31歳。
 住まいは東京23区外。飲食店を辞めた後、半年くらいで現職に就く。腰かけですぐ辞めるつもりがだらだらとタイミングを逃し、問題を先延ばしにした結果、程よい立場まで上り詰める。
 恋人有り。付き合って9年目。だらしがなく子どもっぽくて大酒呑みの不摂生だが、素直で優しい、懐の広い男。
 創作活動については情熱を失ってしまったものの、色んな形で今も続けている。
 友達は著しく多くはないものの、Twitterを通じてとても良くしてもらっている。
 甘いものが好き。料理が好き。アニメが好き。かわいいものが好き。ユニークなものが好き。メガネが好き。嫌いなものもたくさん。今までの経歴は皆さんがご存知の通り。

 こうしてつれづれつづりで振り返ってみると、分岐点はたくさんあったと思います。小さい頃から男の子と仲が良かったら。初恋の男の子に思いを告げていたら。先の事など考えず男と遊びまくっていたら。第一希望の会社に就職できていたら。まるっきり違う人生を歩んでいた事は間違いないでしょう。
 そんな人生を歩んでみたかったという気持ちも確かにありますが、そこまで強くはありません。例えば第一希望だった会社も本当に行きたかったわけではなくて今ある選択肢の中では多少マシ 程度の理由でしたし、今から考えたら全く自分と合っていない社風・仕事だったのでお断りされて本当に良かったです。そのまま働いていたら私は私でなくなって壊れていたに違いありません。
 失敗だらけのうまくいかない人生でしたが、十全ではなくても最悪ではないと、それだけは言えます。
 もっとこうできたらと悔やんだり、ああしたいのにと思ってもうまく動けなかったりという事だらけです。二度と戻らないものもあるし、自分の愚かさのせいでさよならをしてしまった人も沢山います。それは謝ったところでもうどうにもならないし、後悔は積もるばかり。
 バッドエンドやゲームオーバーばかりでも終わりではなかった。エンドロールはまだ流れない。まだまだ続いて、好転と悪変を繰り返して続いていくのです。
 先は見えません。いつだって不安だらけです。これからきっともっと最悪が待っているに違いありません。「平成は良いこともあったし悪いこともあった」なんていうのは当たり前のことで、時代がどれだけ変わろうと同じ事なのです。失敗が糧になるだとか、人を成長させるだとかそういう事を言うつもりはありません。失敗は失敗で、不幸は不幸。自分の愚かさに嫌気がさしながら一つずつ石を積むように生きて、崩れて、また積む。結局それだけのことに毎度毎度気付かされるわけです。
 だからどうか、失敗しても挫けてももう駄目だと思っても、誰かと比べる事無く自分を助けてあげてください。いつかきっとめでたしめでたしで〆られるはずです。

 また令和が終わるとき、あなたの青春が、あなたの人生がどんなものだったか聞けることを私は楽しみにしています。

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