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さよなら▲ またきて□

そしていま。令和元年。

人が大好きで仕方なくて
つねにだれかの近くににいることで
自分のすべてが充足するものだとおもいこんでいた
ナニモノでもなかったゲイの男の子は
自分の本質をきちんと自身で知り
一人の時間がとても重要であることがわかり
人との関係にキチンと距離をおけるようになった

それがときどきとても寂しくなり
わたしの中の太陽娘が激しく揺さぶられることもあるのだけれど
わたしのエネルギーには限りがあるのだから
ソレが元で誤解されたとしてもしょうがいないよねと
言い含めながら生きている


元・奥様は いまでは三児の母
こましゃくれた長女と双子の次男・三男に翻弄されている
子供達が手を離れてきたらまた某アイドルの追っかけするのがいまのモチベーションだそうだ
何年後かのその時に付き合わされているのかもしれないなとおもうと
それはそれで悪くないかとニヤニヤする


わたしの手を力強く握りしめたあの子のお父様は
あれからお仕事の一線を退き
自分で監督を務めて自主制作映画を撮ったらしい
今度のお墓参りのとき見せてもらおうかな


たとえもしももう二度と逢えなかったとしても
一度は始まった所縁だものの

わたしが手を伸ばし
あなたがその手を掴みとる
そしてわたしとあなたが繋がった

共に怒り
共に泣き
共に笑い
共に生きる

あなたがこの時そして今
辛く切なく悲しくて
この雨がやまないものだと
この夜がずっと明けないものだと
嘆いてしまうのならば
わたしはここからあなたにエールを送り続けよう

根拠なんていらないさ
ダイジョウブだよと
その背中をさすり続けよう

だってあなたとのモノガタリはこれからも
きっとずっと紡がれていくのだから

おばけはぐにゃぐにゃとんでった
つれづれつづり

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