清々しい今
ラッキーアイテム!
わたしは今、清々しい
精々した気持ち
だからこの後の内容に
心配しないでくださいね
ちょっと前に書いた
「絶望」の原因にたどり着いて
また一段とリラックス…な感じです
夏といえば夏バテ
食欲がない時、お母さんは
ご飯をおにぎりに、食べやすくしてくれました
わたしは
ピニールプールから、いきなり海にデビューした。
4歳だったと思う。
珍しく(後にも先にもない)父が
海に連れて行ってくれた
父とクッソガキの兄とわたしの3人
わたしはお転婆だったし
海は楽しかった
大冒険でドキドキして
全身筋肉痛になって
数日バッタリしたけど
それはとっても楽しかった!!
ちがう
とても怖かった
感じなおした
自分の気持ち
当時、レンタルの浮き輪は
タイヤのチューブで
わたしには大きすぎた
腕を回しても右手つ左手がつなげない
その浮き輪ごと押して兄は泳いで
遠くにある飛び込み台に行った
飛び込み台から伸びていた長いロープを
浮き輪に括り付けて
飛び込みを何度も何度も楽しんでいた
浮き輪が大きすぎて
どんなふうにしても安定しない
しかも波がザバンザバン被ってくる
必死だった
浮き輪が逃げてしまったら…
海水も飲んだ
兄はただ楽しそうに
カッコよく飛び込む自分に酔っていた
(ホントこういう奴)
時々こっちを観ていたけど
「飛び込むの見とけよー!」
わたしは声も出せない
必死に浮き輪にしがみついていた
…父は浅いとこでちょっと泳いで
日光浴、昼寝をしていたようだ
わたしはその姿を見たけど
声はもちろん届かないし
様子を見に来てくれることはなかった
誰も
わたしの様子を
気持ちを
気にかけることもなかった
ただの
やんちゃなエピソード…
そして、一年後
やっと浮き輪を買ってもらえたわたし
その日はお昼におにぎりだった
心配する母をよそに
兄が市民プールに行くぞ!と
暑がりのわたしはプールに行きたかったから
兄はバタ足を教えてくれて
わたしは浮き輪に捕まりながら
バタ足で泳いだ
「いいぞ!そのまま!そのまま続けろ!」
何度も言われた。
そうした。
言われたとおりにしないと
おこられる
おこらせちゃいけないって
もう、身についていた
あれ?なんだかプールの底が近い…
って、でもなんだかきれい
って、思ったんだよ
次に、覚えているのは
プールサイドで吐いたこと
プールの中にも吐いてしまった
兄は、わたしをだましだまし
浮き輪の空気を抜いたのだった
ざわついている周囲は
うっすら感じた
どうやって家に帰ったんだろう
なんかよく覚えていない
なんかめちゃくちゃ急がされて
「お前が吐きやがって」
みたいなことを言われた
よく覚えていない
当たり前だよ
溺れた直後だよ
帰宅して、
わたしはバッタリ横になった
オフトンに
その時聞こえた兄の言葉
「吐いたものが米粒と海苔だけで
恥ずかしかったわ!!」
は?はずかしい?
なんやそれ
おかあさんわるくない
なんやそれ
あんたが吐かせたくせに!!
思い出すと何様だ!
ありとあらゆる方向に無礼極まりない!!
母は、何と言ったんだろう
覚えていないってことは
わたしの欲しかった言葉ではなかったのだろう
…
その夜、兄が
父や姉に、面白おかしく
ぎゅーらしく
「こいつ、気づかんで!
鈍い、バカ!!」
って、話していた。
誰も、兄を咎めなかった
問いただしもしなかった
多分、母以外は笑っていた
「あんたが、バカやけん」
初めてのことだから
わからなかっただけ
わたしはバカじゃない
わたしはわるくない
わたしは言われたとおりにしただけ
ただ、兄を信じていた
信じていたかった
(いや、怒らせたくなかった)
お兄ちゃんはカッコよくてなんでも出来て遊んでくれて大好きだってって
しとかないとしかたなかったのだよね
逃げようがなかったよね
一緒に住んでいただけなのにね
わたしは
あの何様野郎に
プールで殺されかけたんだよ
でも、何もいえなかった
誰も、わたしのことより
兄ばかりみていた
わたし、死んだかもしれないんだよ
誰もわたしをかばってくれない
それでわたしは
どんなときも
「助けて」って言えなくなった
というか、その言葉は
わたしの辞書に「無かった」ように思う
その後、わたしを泣かせては馬鹿にするパターンは続いた。
わたしは
泣くことが
出来なくなった
怖い
助けて
助けてよ
やめてよ
嫌だよ
そうしてわたしは
野蛮な子供になりました
泣いたら負けだ
弱みを見せたらやられる
それでもわたしは
かぞくのみんなを
すきでいようと
したんだね
でも好きなのは
おかあさんと
一番上の別の兄だけだった
ってわかって
精々した
清々しいよ
(野蛮な子供がその後、酷いことをずいぶんとやらかしたんだ…)
小さなわたしが
やっと本音を話してくれて
一緒にないた
抱きしめてほしい
大きなぬいぐるみが欲しい
そんな気持ちになりました
でも、心臓に刺さった
大きな剣が抜けた気分です