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迷ってる。

創刊号、昔の写真を紹介しようか、それとも撮りおろしにしようか、悩んでいます。でも、もう月半ばだから、決めないと(笑)。

発行日は、決めたほうがいいのかもしれない。だらだら考えてしまうので。

何年か前に撮影したものには、気に入っている写真が多くあります。

一時期、人間関係に疲れた時、植物ばかり撮影した時期がありました。その時、線路わきに自然に生え、小さな美しい形を作っている草花に強く心を惹かれました。肥料をやり丁寧に温度管理をして育てた花も美しいのですが、人の考えの及ばない力で形作られた命の尊さと美しさを今更ながら思ったものです。

よく人から笑われたものでしたが、私は、人が見たらびっくりすような(失礼な言い方になってしまいますが)不器量な人について、美しいと説明することがありました。その人の行いや性格を、その言葉で表していたのですが、使い方を間違えているとか、違う言葉のほうが、あなたの考えを表すにはふさわしいのではないかとか、言われたものです。

美しいという言葉は、ともすると軽薄な印象を与えてしますので、確かに、人が指摘してくださったことは、そのとおりなのかもしれません。

でも、道端や線路わきに真っすぐに立つ草花は、確かに「美しい」のです。よく見れば、その形は、素直で衒いがありません。

私も含めた人々がよく考えることは、他人と自分を比べ、自分が勝っているのか劣っているのかということです。実社会では、特に仕事に就いた後には、実績が全てなので、このことは、多くの人の重大な関心事になります。

野の草花は、そのような心をすり減らす思いの前に、他人と自分を比較しなくてもいい、私は一生このままの姿なのよ、と、と語り掛けてくれるようです。

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写真には、撮影する人間の主観があらわれます。 もし、あなたが、私の感性と近い感性を持った方ならば、私の撮影する写真で心を和ませることができるかもしれません。 私の写真には、ほとんど人が映ることがありません。 たまに人のいないところに行ってみたいような気持ちになった時、開いて観ていただきたい写真を撮りたいと思いました。 少し疲れてしまった時、徒然風景帖を開いていただければと思います。

徒然風景帖

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写真集です。 基本、人がほとんど写っていない写真を掲載していきます。 読者のご依頼で、撮影に赴くこともあります。

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