美味しく食べたい消費者の声
コロナウイルス感染拡大により、三密を回避するため、営業自粛やテイクアウトのみでの営業をする飲食店が増えた。
多くの飲食店は、営業をお休みするわけにもいかず、コロナの感染を回避して、何とかお客さんに商品を買ってもらいたいと思っている。
私の近所にある豚肉のステーキ屋さんや、うなぎの専門店、ファミレスもテイクアウトを始めた。ココスやガストといった、チェーン店でも同様に始めた。
この前、牛丼チェーンでご飯食べようと、店内に入ったら真っ先に店員の第一声が「いらっしゃいませ。テイクアウトでしょうか?」飲食店はこぞって、店内で召し上がるよりもテイクアウトで美味しく召し上がってくださいと言わんばかりだ。
テイクアウトでは、美味しく食べられない。牛丼も。ステーキも。定食も。ハンバーグも。カレーも。ビザも
例えば、店内でステーキを食べると、アツアツの鉄板の上にのったお肉がジュージュー音を立てて運ばれてくる。それを熱いうちにナイフを入れ口に運ぶ。これが堪らない。
テイクアウトの場合、安っぽいプラスチックの容器に米を盛り付けて肉をのせる。それを家に持ち帰って食べようとすると、完全に冷めてしまって、肉の油が固まってジューシー感が全く無い、パサパサした感じになってしまう。米も冷めて冷たく固くなっており、全然美味しく食べられない。
うな重も、立派なお重に熱々のご飯に、タレをたっぷり絡めて焼いた蒲焼きをのせたばかりのものを食べたい。薄っぺらい包装箱に米と鰻をのせてお持ち帰りさせても食べる側としては満足いかない。鰻は焼きたてのフワッとした状態で炊きたての米と一緒にかきこむのが一番旨い。
結局、お金を払って食べるなら出来たてがいいと思ってしまう。美味しく食べるのが目的なら、テイクアウトではなく店内で食べるのがおすすめだ。ドライブスルーも美味しく食べたいなら、利用すべきではないと思う。
今回のコロナによる飲食店のテイクアウトを始めたことで、美味しいものを食べて喜んでいただくのではなく、売って利益を稼ぐことが目的になってしまっているように感じる。純粋に味わいたい私にとっては嬉しくない。