勝たなきゃゴミだ!
さて、明日はいよいよセンター試験だ。なんとしても失敗は許されない。高校受験で第一志望だった公立高校は落ちて敗北した。今回の大学受験において成功しか生き残る道は無い。両親も3年間で130万という大金を私に投資してくれたのだから...
「緊張して問題が頭に入ってきませんでした。だから、点数は取れませんでした」では済まされない。
高校受験で負けに負けて、大学受験でも負けることになった私のことなんてもう知らない。受からない私の運命なんか知ったっこっちゃねえ。第一志望の大学に受かることが人生のすべて。受からなきゃゴミクズ以下だ。勝たなきゃfuck!!
ここで受からなかったら優良な大企業に就職して勝ち馬に乗ることも無理だろう。そして、一生落ちこぼれとして暮らして生きつづけなくちゃいけない。同級生にもバカにされる。それでいいのか?いいわけないだろう。見返したい野郎もいるんだ!
高校に入学してから身に付いていなかった学習習慣もようやく身についた。毎日、英単語と漢字のテスト。親や先生に認めてもらうためにつまらない英単語や漢字の暗記も頑張った。テストではいい点とれるように努力した。
それでも、うまくいく自信はなかった。私の学習能力自体がそこまで高くなかったからだ。そもそも勉強自体好きではなかった。小中学校と勉強してこなかった私が、高校3年間でいい大学に入ること自体が間違っているんだ。
少しでもいい大学に入りいい会社に入ることが健全な人生プランであるとされた価値観に支配された社会に、私は...ついていけなかった。自分には合わない。大学落ちたら、テキトーにどこかの専門学校に通って、テキトーに就職しようと考えた。親も失望するだろう。大学受験も失敗したらどうにでもなれ!親も先生も言うことなんて、もう知らない!
投げやりな気持ちになったけど、落ち着いてやれるだけのことはやろう。ダメだったとしても他の選択肢を探せばいいさ。まだ若いんだからやり直しはいくらでもできるさ。