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最初で最後のVSE乗車

こんにちは。試験が終了したShun-Hayabusaです。
今回は、最初で最後にVSEに乗車したということで、やっていきたいと思います。

VSEって?

そもそもVSEって何?って思う方に簡単に説明。
VSEは、小田急電鉄の特急「ロマンスカー」の一つ。
「Vault Super Express」を略して「VSE」と呼ばれ、正式な形式は「小田急50000形」です。

小田急50000形、VSE(写真は筆者撮影)。

一番前と一番後ろには「展望席」と言う座席があり、一番前または後ろの景色を楽しめます。
しかも一般席と料金が同じです。すごいですよね。
この車両は、2022年3月12日のダイヤ改正で、定期運行を終了するということで、乗ってきました。
それでは、早速乗車!

始まりは新宿

こんにちは。ここは小田急線の新宿駅です。

僕が乗車する特急は、12時ちょうど発はこね15号箱根湯本行き。
予想通り、満席です。
3週間前に席とっておいてよかった〜。

さて、乗車するロマンスカーがやってきます。

人が入りこんでしまいました。ごめんなさい。
そして安定のクソ写真。

あれが今回乗るやつか…。
到着してもしばらくはドアが開かないので、少し周りを撮影。

気軽にはもう乗れなくなってしまうのか…。
ドアとLEDの行き先表示。
縦画面ってちょっと珍しい。

僕の切符はこちら。

VSEを背景に。

お金がそんなにないので町田までの30分間乗車。
でも30分は短いな…。

ドアが開きましたので、乗車します。

座席はこんな感じ。

わかりますかね?リクライニングした時に座面が少し下に沈み込むんですよ。
VSEにしかない特徴の一つで、これ一つでかなり快適です。
また、この写真ではわかりにくいですが、VSEは通常の特急と比べて座席が5°窓側に向いているのが特徴で、通路側の人でも景色が見やすいようにと設計されています。

テーブルは背面テーブルですが、座席を向かい合わせにしたい人向けに、もう一つテーブルがあります。

ブレてる…

いちばん後ろから写真を撮るとこんな感じ。

町田到着直前に撮影。

間接照明を使い、落ち着いた明るさ。全体的に落ち着くイメージです。
屋根がアーチ状になっていて、「Vault Super Express」の「Vault」は「アーチ状」と言う意味なのだそう。

VSEにしかない設備は他にも。
例えば、4人掛けボックス席、サルーン。

半個室みたいな感じです。
こちらも通常料金×4(4人掛けだから)で乗車可能という…
すごいな…

VSEだけの設備ではありませんが、使わなくなってしまった売店もあります。

現在のロマンスカーは売店どころか、車内販売もやらなくなってしまった。
これが時代の流れか…
売店の下にこんなものが。
小田急の関係者からも愛されていたんですね。

そしてVSEと言えば、展望席!

VSEでなくても小田急の展望席は大人気で、一ヶ月先の予約もすぐ埋まってしまうほどです。
僕も取れたら取りたかったのですが、当然取れるはずなく…。

また、途中で駅員さんがこんなことしてくれました。
こういうの嬉しいですよね。

さて、VSEは新宿を発車。

車掌からVSEについてちょっとした話がありました(聞き取りづらいですが)。

VSEは複々線区間を走行。

多摩川を渡ります。

VSEから見る多摩川は普段通学で見る多摩川より一層、綺麗に見えます。

箱根特急専用としてデビューしたVSE

さて、3月11日で定期運行を終了したVSEですが、登場は2005年。
つまり、たった17年しか経っていないのに引退してしまうわけです。
なぜこんな短命に終わってしまったのか。

そもそもVSEは、2000年にできた交通バリアフリー法に対処できなくなった箱根専用特急HiSEを置き換えるために登場させました。
かつて走っていたHiSEは、高床式のハイデッカー構造であり、乗車口に段差があったことから、バリアフリーに対処できなくなってしまったのです。
新しく開発されたVSEは、人気の展望席を設置し乗り心地向上のために連接台車や車体傾斜制御などの技術を導入して登場しました。

デザイナーは当時鉄道のデザインを手掛けたことがなかった岡部憲明さん。
製造はJR東海の子会社である日本車輌製造でした。

VSEはたった2編成しかありませんが、開発費も含めた費用はなんと35億円。
小田急がどれだけVSEに力を入れていたのかがよくわかります。

ところが、そのような特殊な構造が仇となってしまいました。
構造が特殊なため、部品の調達が難しく、修理にも高度な技術が必要であり、更にその特殊な構造のため経年劣化による機器更新が難しいという問題があり、維持し続けるのが困難になってしまったのです。

早い引退は残念ですが、次世代のロマンスカーがVSEの思いを受け継いでくれたら嬉しいですね。

もう終わりか…

そして…

間もなく町田…
一瞬すぎる…

本当に着いちゃったよ…

発車をお見送りしよう。
と思ったら、反対から最新型のロマンスカーGSEが!

この並びが撮れるとは思わなかった…
めっちゃ嬉しい。

発車するようなので、お見送りをします。

駅前にはこんなホワイトボードが。

すごいなぁ。画力0の僕にはこんなのできません。
ん?なんか忘れて…
あ!!こういうホワイトボード新宿にもあったんだった!すっかり忘れてた!
今気づいても、時既に遅し。
そんな後悔を抱えながら、JR横浜線ホームへ行き、帰りました。
30分の乗車で一瞬でしたが、楽しい思い出になりました。

まとめ

いかがでしたが?
今回は、もう定期運行を終了してしまった特急ロマンスカー、VSEに乗車してきました。
新宿駅のホワイトボードを撮ることが出来なかったことだけが心残りですが、まあ楽しい時間を過ごすことが出来たのでよしとしましょう。
VSEは、2023年の秋頃までイベント専用列車としてまだ走りますので、これから乗りたいと思う方はそちらに応募してみるのもいいかもしれません。
では、失礼します。

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Shun-Hayabusa
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