情報セキュリティの話(1/4)~メール誤送信防止対策~
情報漏えい事件が多発する昨今ですが、たった1回でも発生してしまうとそのダメージは事業が停止するほどの大きな衝撃です。
情報漏えい事故はあらゆる企業に起こり得ることであり、一度起こしてしまうと企業価値を大きく損ねてしまう重大な事件になってしまいます。
発生してからでは手遅れですので、未然にいかに対策を打つかが重要になります。
今回から4回に渡り、企業の情報セキュリティについて書きます。ひとくちに情報セキュリティ対策といっても、とても広範囲に及びますが、その中でも近年被害が多い、以下の4つに絞ってお伝え致します。
<目次>
1.メール誤送信防止対策
2.標的型メール対策
3.PC盗難防止対策
4.ネット風評被害対策
では、今回は1つ目の『メール誤送信防止対策』についてです。
【メール誤送信防止対策】
NPO 日本ネットワークセキュリティ協会の調査結果によると、2018年の個人情報漏えいにおいては、漏えい人数は561万3千人、想定損害賠償総額は2684億円と算出されており、賠償額は増加をたどっています。一件あたり平均想定損害賠償額は6億3767万円と年々増加傾向にあります。
これらの重大な事件に繋がるキッカケは、誤操作などを原因とした、うっかりミスによる漏えいが大半を占めます。
各動作における情報漏えいの発生において特に高い発生確率となっているのが、電子メールによるメール誤送信なのです。
では、どのような対策が必要なのでしょうか?
結論から言いますと、人的ミスである誤送信は無くなることはありません。
ただ、軽減することはできます。
それには【メール利用者の意識づけ】と【システムでの制御】の双方のバランスが重要と考えます。
メール誤操作の原因として、
1. メールを作成してから送信までの所要時間が短い
2. 宛先、本文全体の内容を確認する時間を取れていない
3. メール作成から送信までの作業が、個人単独で完結されている
が挙げられます。
(引用:NPO日本ネットワークセキュリティ協会【情報セキュリティインシデントに対する調査結果】)
【対策】
●送信者個人でできる対策
1.送信者自身が送信内容を良くチェックしてから送信しましょう。
2.受信したメール内容も落ち着いて確認しましょう。
3.場合によっては、送信する前に上司や同僚のチェックを受けましょう。
●システムでの対策
メールでご送信防止機能が付いているソフトウェアを使う
※弊社では、メール誤送信対策ソフトウェアの導入支援をしております。
1ヵ月無料トライアルもできますので、気になった方は個別にご相談ください。
メールは一度送信してしまうと取り返すことはできません。
うっかりでヒヤッとはしたくないですね。
事前のチェックは何度もするに越したことはありません。
ビジネスの場において、メールは当分無くならないツールですので、情報漏えいに注意しつつ、うまく使っていきましょう。
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