[日本語]マテリアルデザイン 『Understanding typography』#18
Typography(文字組み)
マテリアルデザインでは「Typography」に関する基本原則を設けています。
UIデザインをする際は、この基本原則に従う必要があります。
Baseline
「Baseline」は、「文字が置かれている基本的なライン」のことです。
また、「Baseline」は、「行間」を決めるための重要なラインの役割もあります。
4dp grid
「Baseline」は文字のサイズに関係なく、「4dp」の「Gridline」上に配置することが規定されています。
そのため、行の高さは「4」で割り切れる単位にする必要があります。
行間は、「Baseline」を基準に指定します。
また、「Baseline」の値は「Grid」と連動し、ソフトウェアに依存しないため、どのプログラムでも機能します。
Cap height
「Cap height」とは「文字の高さ」を指します。
全ての文字は固有の「Cap height」を持っています。
X-height
「X-height」とは、「小文字の高さ」を指します。
Ascenders and descenders
「Ascender」とは、「Cap height」を上にはみ出す小文字に適用される高さのラインです。
「Descender」とは、「Baseline」を下にはみ出す小文字に適用されるラインのことです。
Weight
「Weight」とは、フォントの「太さ」を指します。
1つのフォントに対して基本的には、4〜6種類ほどの「Weight」があります。
Type classification(フォントの種類)
Serif
「Serif(セリフ体)」は、文字の書き出しや書き終わりに「突起」が付いているのが「Serif」の特徴です。
Sans Serif
「Sans Serif(サンセリフ体)」は「Serif」とは反対で、文字の書き出しや書き終わりに「突起」が付いていないフォントです。
また、「Sans 」は、フランス語で「無し」という意味です。
Monospace
「Monospace」は、全ての文字が等幅(同じ幅)のフォントです。
Handwriting
「Handwriting」は、手書き感のあるフォントです。
また、「Handwriting」のフォントは、基本的に「Type scale」のH1〜6(見出し)に対して使用されます。
Display
「Display」は、「Handwriting」と同様で、基本的には「Type scale」の「H1〜6(見出し)に対して使用されます。
Readabilitylink(可読性)
Letter-spacing
「Letter-spacing」は、「tracking」とも呼ばれ、文字と文字の間隔を均一に調整することを指します。
また、見出しなどの大きなフォントサイズの場合は、「Letter-spacing」を狭くすることで、読みやすさが向上します。
反対に、小さいフォントサイズの場合は、「Letter-spacing」を広くすることで、読みやすさが向上します。
Tabular figures
「Tabular figrures」とは、「数字を使用する表」を指します。
また、「Tabular figrures」では、文字詰めした数字ではなく等幅(同じ幅)の数字を使用します。
Line length
「Line length」は、「文章の1行の長さ」を指します。
「Line length」は、基本的には英字で「40〜60文字」が理想とされています。
ただし、デスクトップなどの表示領域が広い画面では最大 で「120文字」まで表示できますが、その際は「行間」を「20〜24sp」ほど確保する必要があります。
Line height
「Line height」は、「leading(行送り)」とも呼ばれ、「行間(行の高さ)」を指します。
テキストの「Line height」は、フォントサイズに比例します。
Paragraph spacing
「Paragraph spacing(段落の間隔)」は、フォントサイズの「0.75〜1.25倍」の高さとすることが推奨されています。
Type alignment
「Type alignment(文字の整列)」には、以下の3つの種類があります。
Left-aligned(左揃え):テキストを左に揃える場合
Right-aligned(右揃え):テキストが右に揃える場合
Centered(中央揃え):テキストが表示される領域の中央に揃える場合
System fonts
「System font」は、各プラットフォーム(OS)にあらかじめインストールされているフォントのことです。
なお、Android OSでは「Roboto」、iOSでは「San Francisco」がデフォルトの「System font」です。
まとめ
今回は、マテリアルデザインの「Understanding typography(文字組みの理解)」の種類について解説しました。
ちなみに、マテリアルデザインでは、英字の場合は「Roboto」を使用しますが、日本語の場合は「Noto Sans」を使用することが推奨されています!
(知らずにしばらくRobotoで作っていたのは私です!)
また、次回の言語サポートの記事で詳しく書かれていますので読んでいただけましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!