本当にあった怖い話(非オカルト)
さて、これは私が数年前に引っ越したときのお話です。
よく晴れた11月の某日。
引っ越し業者さんとのやり取りを終え、最後の確認も完了し、「それでは、ありがとうございました」と爽やかに立ち去っていく姿を見送り、走り去るトラックの音を聞いた数秒後のこと。
ピンポーン。
設置したばかりのチャイムが鳴り響きました。
カメラを見ると、ひとりの男性が立っています。
ご近所さんかな?
しまった、まだご挨拶のお菓子とか買ってないんだよな。
あーあ、作業前に挨拶回りするべきだったかなー。
急いで外に出ると、そこにいたのは自転車を脇に置いた男性。
ご近所さん、ではなさそうだ。
そう思った瞬間、すかさず差し出されたのは名刺。
そこにはきっちりと、HNKの文字。
早くない!?
来るの早くない!?
空き家を見張っているのか、引っ越し業者が連絡しているのか。と思ってしまうレベルの速度。
何人家族ですか?
テレビは何台ですか?
買い足すご予定は?
アンテナはどうのこうの……
質問責めがすさまじい。
(家族構成いらんやろとは思いました)
これが、噂に聞いていたNHK……!
という、ちょっと怖い話でした。
どこから察知したんでしょうね……?