ラグビー 日本-スコットランド戦の感想(一昔前と比較して)

昨日の試合は気合を入れて開始から終了までテレビ観戦していました。

ラグビーは競技経験はありませんが見るのはわりと好きで、ワールドカップも第3回大会あたりからは日本代表の試合の半分以上は見ているように思います。

ほんの10年ほど前までは世界の強豪との対戦では50点差以上つけられて完敗するのが普通で、決勝トーナメント進出は想像もできなかったことと比べると、隔日の感があります。


見るファンなので高度な技術的なことは分かりませんが、見ていて感じたのは、「基本的なプレーのミスが非常に少ない」ということでした。

パスをする、パスをキャッチする、キックをする、タックルをする、といった基本プレーが、当たり前のように正確になされていて、ミスによる反則やターンオーバー、それらから来る失点が非常に少ない。

代表なのだから当然ではないかと思われるかもしてないですが、第6回大会(2007年)、第7回大会(2011年)あたりでも対戦相手と比較すると、基本プレーのミスが多いという印象がありました。

野球で例えると、プロは打った瞬間に、多少難しい当たりの内野ゴロでもはいアウト。と安心してみていられますが、高校野球の場合は実際に審判が「アウト」を宣告するまではどうなるか分からない不安がありますが、ラグビー日本代表の場合も、一昔前までは高校野球の守備くらいにはしばしばミスがあったように思います。

もちろん、例えばパスキャッチにしろ、走りながら、敵味方の選手と自分との位置関係を把握しながら、それなりのスピードで回転しながら飛んでくる楕円球のボールを受け止めるわけですから、傍から見るほど簡単なことではないでしょう。しかし、今大会の日本代表は、過去と違って、当たり前に見えるプレーを簡単そうに確実にこなしているように見えます。


なんでこれほど変わったのか、放送で聞いた要因の中では、「年240日の合宿」が一番インパクトがありました。

自分も体育会に所属してそれなりに長く合宿したこともありますが、やはり練習を生活の全てとして、徹底的に反復継続することが、基本プレーの精度を上げるには一番よいのではないでしょうか。ただし圧倒的な時間と相当な費用がかかりますので、環境も重要なことは間違いないでしょう。試合後の選手の「すべてのことを犠牲にして今日のためにやってきたことは間違いではなかった」という言葉が印象的でした。





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吉田
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