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【小説】仔猫ぶーちょの生活-20 猫たちとヒーター

突然寒くなったので、この秋、初めてヒーターを付けた。エアコンの暖房はまだついていない。縞尾はヒーターの前に陣取って座っている。その周りでぶーちょがうろうろしている。

どうなるかな、と思ってみていると、縞尾はいつもの定位置、女の飼い主の机の下に移動した。そこには縞尾専用の暖まった猫用電気パッドがあるのだ。

そうなのだ、ヒーターは電気ストーブではなく、ノンオイルヒーターなので、正面に座ってもほとんど暖まらない。温かい空気は上に移動して、また下に循環する。

ぶーちょも、押入れの天袋にある自分のベッドに移動した。そこには暖かい空気が上がってくる。

最近では、昼過ぎ、部屋が少し寒くなると、ぶーちょの機嫌が悪くなる。ヒーターの周りをうろうろしているかと思うと、部屋中をダッシュで駆け回る。いつまでも昼寝を始めない。

ヒーターを早くつけてくれ、と要求しているのだろう。

ヒーターをつけると、押入れの天袋にあるぶーちょ専用のベッドに入り、昼寝を始めた。やっぱりそうだった。


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