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【小説】仔猫ぶーちょの生活-18 飼い主の膝は誰のもの?

気が付けば、ぶーちょはいつも男の飼い主と一緒だ。飼い主の膝に載りリラックスするという膝猫技術を学習したらしいが、女の飼い主の膝には載らない。

「あれ、どうしてかしら」という女の飼い主に、男の飼い主はこともなげに「あなたの膝は縞尾の縄張りだからだよ」と言った。

猫は縄張り意識の強い動物だとは知っていたが、飼い主の膝すら縄張りなのか。びっくり仰天である。

しかし、ぶーちょは賢い。先住猫の縄張りである女の飼い主の膝に載れば、当然縞尾は怒るだろう。いくら温厚な猫とはいえ、縄張りは大切だからだ。縞尾との縄張りの確執が起これば、当然後から来た自分は居心地が悪くなる。そのくらいなら、膝の一つくらい譲ってやるよ、ということなのだろうか。


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